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同名韓国映画をリメイクした本作では、1人の男を車ではねて殺してしまった刑事・工藤と、それを追う監察官・矢崎の96時間が描かれる。工藤を岡田、矢崎を綾野が演じた。
上映後の舞台挨拶に登壇したキャスト陣。「綾野くんが入ってきたときの『キャー!』は、皆さんどういう意味だったの?」という岡田の疑問により、多数決が行われることに。「黄色い声援だった人?」「恐怖だった人?」という質問に観客が拍手で応えたところ、結果は半々となった。劇中で狂気を見せた綾野に対し、岡田は「ぶっ飛んだ役だったけど、現場では優しい。ひらパー(ひらかたパーク)の話になったときも『出たいです』と言ってくれて。無理なんじゃないの?と聞いたら、『僕はトライストーン(所属事務所)のアンタッチャブルなんで大丈夫です』と言ってました(笑)。物作りに対する情熱が本当に真摯で、共演して本当に楽しかった。いいものを作ることしか考えたくないというスタンスが心地よかったです」と感謝を伝える。
広末から「ひらパー推しすぎじゃない!?」とツッコまれると、岡田も「涼子ちゃんに言いたいことがある」と応戦。舞台挨拶の前に広末から手紙をもらったが「准」の字が間違っていたという。「松本潤の“潤”になってた。潤ってないから!」と指摘する岡田だったが、手紙は新たな共演を願う内容だったそうで感激した様子をのぞかせた。
コロナ禍の影響で撮影が途中で延期された本作。中断から11カ月後にようやくクライマックスシーンを撮影できたことを振り返り、藤井は「積み上げてきたものをようやく。時間が空いてもギアをバチンと戻してくる岡田さんも剛さんもすごいなと。僕としてはこの作品がずっと横にあった感じでした」としみじみ口にした。綾野も「ずっと完成を楽しみにしていたので(延期期間も)愛しい時間でした。最後まで走り抜くことが楽しみで仕方なかったので、空いていた感覚はないです」とうなずいた。
舞台挨拶では、タイトルにちなんで「今後も俳優 / 監督として最後まで行きますか?」という質問も。岡田は「行きたいと思ってます」と即答し、「“最後”がどこかはちょっとわからないですけど……夢を追いかけながら、皆さんが本当に面白いと思う作品を作っていきたいです」と真剣なまなざしで語る。自身の課題については「いつまで全力で動けるかっていうのはありますね。身体操作と心情操作、表現の形のバランスがどこかで変わっていくだろうなと。両方できることが自分の求める俳優像なので、どこまでできるか」と率直に明かした。
綾野も「何が“最後”なのか……?」と首をひねりながら、「まだなかなか想像できないけど、一緒に目標を叶えたい仲間たちと、一緒に見たい景色がそれぞれあると思うので。1つひとつ丁寧に叶えていきたいです」と述べる。劇中、ほぼ死体として出演した磯村は「死んだことすらも『あいつ芝居なんじゃね?』と思われるぐらいの“最後”まで行きたいですね」と答え、「偉大なる先輩方とご一緒させていただき、実りある時間をいただけました。皆さんからいただいた愛情を最後まで持って墓に入りたいと思います」と冗談めかして感謝し、笑いを誘った。
「最後まで行く」は全国で上映中。
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