「ビデオドローム」「クラッシュ」などで知られる
本作は人類が生物学的構造の変容を遂げた近未来を舞台に、自身の体に新たな臓器を生み出す“加速進化症候群”の芸術家ソールを主人公にしたボディホラーSF。その臓器にタトゥーを施し、体内から摘出する前衛的なパフォーマンスアートが人気を呼んでいた。しかし政府は、人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。そしてソールのもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる。
ソールを演じたのは、クローネンバーグと「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」でも組んだ
クローネンバーグが「人類の進化についての黙想」をテーマに製作に20年以上を費やしたという本作は、2022年の第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。退出者が続出するなど賛否を巻き起こした。なお、クローネンバーグは同じく肉体の変容を主題にした映画「クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立」を1970年に発表しているが、直接的なリメイクではない。
コーダイ @Gorilla_Island2
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