森七菜「舞妓さんちのまかないさん」をはんなり観てほしい、出口夏希は橋本愛に圧倒される

Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」の配信記念プレミアイベントが本日1月9日に東京・大手町三井ホールで行われ、キャストの森七菜 、出口夏希、蒔田彩珠、橋本愛、総合演出の是枝裕和が登壇した。

小山愛子による同名マンガをもとにした本作の舞台は、京都の花街。劇中では舞妓が共同生活を営む屋形で食事を作る“まかないさん”となったキヨと、彼女の親友である舞妓・すみれの日常がつづられる。森がキヨ、出口がすみれを演じ、屋形の女将の娘・涼子に蒔田、一番人気の芸妓・百子に橋本が扮した。

是枝は「娘たちの晴れ姿を見ているようで、この4人と並んでいると自然とほほえんでしまう」と切り出し、「心が温かくなるような作品。それが少しでも伝わっていけばいいなと思っています」と口にする。

森は撮影を振り返りつつ「最初は飾り切りもめちゃくちゃで、これはダメだなと。家族にナスときゅうりを食べさせる毎日でした」と笑い、クランクアップ後も食事に行く仲だという出口について「最初はお互い人見知りすぎて目も合わせられなくて、この先どうなることやらと思っていたんです。でもキヨとすみれのセリフを通して仲良くなりました！」と語った。

出口は「姿勢も直さなきゃいけないですし、舞も覚えなきゃいけない。少しでも慣れるために、別の現場にも扇子を持って行っていました」と苦労を思い返す。続けて、橋本と共演した感想を問われると「夜に教わったものを次の朝には自分のものにされていて、それがすごく心に残っていて。学ぶことだらけでした」と言い、「本当に姉さんはきれいで、一番近くで見ていて圧倒されました！」と尊敬のまなざしを向ける。それを受けて橋本は顔を真っ赤にしながら「どんな顔をして聞いていればいいかわからない時間でした（笑）」と照れてから、「逆にすみれから学ぶことが本当に多くて。（出口は）いつも笑顔で明るくて、元気付けられました」としみじみと述べた。また橋本が舞の師匠から「完璧」とお墨付きをもらっているという話題が出ると、橋本は謙遜しつつ「百子さんの技量に半年で追いつかなきゃいけない。そのプレッシャーが背中を押してくれました」とコメントする。

蒔田は「涼子は自分と近いテンションの役だったので、難しいことはなかったんですが、キヨのまかないを積極的に食べるという役ではなくて。いないシーンは食べられないのでただひたすら『食べたかった！』という感じでした」と悔しがり、会場を和ませた。

オーディションを経て本作にキャスティングされた森。是枝は「キャリア的にも森さんをオーディションに呼ぶって申し訳ないなと思いながら。ただこの役に一番ハマる子を選ぶということで、新人でもと思っていたんです。でも、森さんを見てしまうと、森さん以外あり得ないなとオーディションの途中で気付きました」と明かした。一方の森は「1度目のオーディションではキヨに近付けなくて。『あの子大変だな』って周りに思われるぐらい泣きながら帰ったんです。2度目で、是枝さんが『もう泣かなくて大丈夫だからね』と言ってくださった。そういう優しさがキヨを作るうえで支えになりました」と感謝を伝える。

最後に森は「はんなりした気持ちで観てください！」と、出口は「優しい人たちでできている作品です。少しでも魅力が伝わったらうれしいです」とアピール。是枝は「このドラマはこれから我々がどういう価値観を持って人と関わっていけばよいのか、そのヒントがちりばめられた作品になっていると思っています」と語りかけ、イベントの幕を引いた。

全9話の「舞妓さんちのまかないさん」は1月12日よりNetflixで全世界独占配信。