フランスの“黄色いベスト運動”を追ったドキュメンタリー公開

「暴力をめぐる対話」が、9月24日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

第73回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された本作は、2018年からフランス全土で断続的に行われている市民活動“黄色いベスト運動”を追ったドキュメンタリー。燃料価格や生活費の高騰といった問題を抱えるエマニュエル・マクロン大統領の政権に意を唱え立ち上がった市民を、警官は武力で鎮圧する。2019年3月16日にはパリで200人以上が警察に拘束された。

監督のダヴィッド・デュフレーヌは、傷を負った市民や警察関係組織、弁護士、社会学者、心理セラピストほかにデモの現場を映した数多の映像を提示し、疑問を語り合いながら正義と呼ばれる「暴力」の原因と結果を考究していく。