「TANG」二宮和也と満島ひかりの夫婦に“アイドル力”、京本大我は泥パックで役作り

「TANG タング」のジャパンプレミアが本日7月14日に東京・東京国際フォーラムで開催された。

小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」をもとにした「TANG タング」は、ダメ男・春日井健と記憶をなくしたロボット・タングの冒険を描いた物語。本日のイベントにはキャストの二宮和也、満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、京本大我（SixTONES）、かまいたちの山内健司と濱家隆一、景井ひな、武田鉄矢、監督の三木孝浩が登壇した。

冒頭では二宮、満島、市川がかまいたちと共演できた喜びを“イジるように”連続で述べ、山内と濱家を「そんなにキーマンじゃないのよ！」と焦らせる。山内は京本とのスーツの色被りに触れたあと、「ニノさんとの共演は緊張したけど、小手さんとのときは緊張しなかった」と真顔で話して笑いを起こした。武田は「かまいたちが出てることを知らなかった」としらばくれ、温まった会場をさらに盛り上げる。

多くの観客の前に立ったのが久々だという二宮は「本当はみんなでわいわいできるのがいいですが、1つの作品をみんなに観てもらえるだけで幸せです」と、新型コロナウイルスによる時世を踏まえてコメント。満島が二宮、市川との共演について「2人とも何かを背負っているような役が多いので、そういう作品で出会うのかなと思っていたんですが、まさかファンタジーで共演するとは」と驚きを口にすると、二宮は「僕らのレベルで言うとこれはもうミュージカルです。歌ってないですが、それぐらいポップ」と表現する。また、二宮との夫婦役に関して満島は「私も昔は歌ったり踊ったりしていたんですが、画面に映った夫婦にアイドル力がありました」と伝え、これから映画を観るファンの期待をあおった。

博学だが“超”ナルシストの林原信二を演じた京本。「監督と顔合わせをしたときに『決めポーズを3つくらい考えてきてください』と言われて。毎日お風呂に入るときはポーズを考えてました。普段はがさつでスキンケアをしないんですけど、今回は泥パックをしたり、林原スイッチを入れてがんばりました」と役作りを回想する。事務所の先輩である二宮が「プライベートとそんなに変わらない。『役作りしないんだ』って」と仕掛けると、京本は「ちょっと！ ひどいですね。そんな感じだったんですか二宮くんって？（現場では）ずっと優しかったのに……」と狼狽していた。

小手はコメディリリーフな役柄を演じることが多いが、「TANG タング」で扮したのは謎の男・加藤飛鳥。シリアスに徹するつもりだったというが、部下の2人をかまいたちが演じると知ったときに「まずい」と思ったそうで、「この3人組だったら絶対ひと笑いあるだろうと」と当時の心境を明かす。濱家は「山内さんはちょっとお笑い感のある役なんですが、僕には“ただただ大きくて悪いやつ”という発注だったんです。だからただ悪いやつをやっただけです」と述懐。二宮が「シンプルに千鳥さんがよかったです」とぼやくと、濱家は「嫌なこと言うなあの人！」と語気を強めた。

最後に二宮は「映画というものは皆さんのよりどころになるときもあれば、ちょっとうっとうしがられるときもあります。でもそれでいいと思っていて、僕らは変わらずいいものを作り続けていくのが仕事。皆さんの生活の状況に沿う形で観ていただけたらうれしいです」と真摯に思いを伝えた。

「TANG タング」は8月11日より全国でロードショー。