日本・ネパール合作の短編映画「
「バグマティ リバー」は、2018年にエベレスト登頂の挑戦中に死去した登山家・栗城史多の追悼映画。栗城のドキュメンタリー映画を撮影するため同行していた
本作の物語は、主人公・吉田那月のもとに差出人不明の絵ハガキが届くことから始まる。彼女はエベレストの風景が描かれたそのハガキが、2年前にエベレストで行方不明になった登山家の兄から送られたのではないかと感じ、東京からネパールへと兄を探しに出かける。
那月を「リング・ワンダリング」の
なお松本は「大切な人の死を受け入れようとする人の物語です。そして僕自身が、2018年にエベレスト登頂の挑戦中に不慮の事故で命を失ってしまった登山家 栗城史多(享年35)さんの死を受け入れるための映画でもあります」と本作への思いをつづった。YouTubeでは予告編が公開中。
松本優作 コメント
人は大切な人を失った時、何を救いに生きていくのか
僕にとっては映画を作ることが自分自身の生きる糧となり、大切な人の死を受け入れる心の作業なのだと感じました。
「バグマティ リバー」は大切な人の死を受け入れようとする人の物語です。そして僕自身が、2018年にエベレスト登頂の挑戦中に不慮の事故で命を失ってしまった登山家 栗城史多(享年35)さんの死を受け入れるための映画でもあります。栗城さんとの出会いは、僕の長編デビュー作「Noise ノイズ」の試写会でした。栗城さんは試写会に来てくださり、映画にとても感激してくれました。そして、世界中の今を苦しんでいる人に向けた、栗城さんのエベレスト挑戦のドキュメンタリー映画を一緒に作ることになり、そして撮影監督の岸建太朗氏と共にエベレストへと向かいました。しかし2018年5月21日、エベレスト挑戦中に栗城さんは命を失いました。僕自身も重度の高山病になり、緊急ヘリで搬送されました。
この映画を作ったからといって、実際のところ栗城さんの死を受け入れる事ができたかどうかは正直わかりません。そこまでして映画を作ろうとすることが理解できない人もたくさんいるかと思います。
しかし、どうしてもこの映画を作らなければ僕は前に進む事ができなかったのです。
森山憲一 @kenichimoriyama
栗城史多についてのツイートがバズっているみたい。なんで今ごろ? と思ったけど、この映画が理由なのだろうか。今日から公開のようです。
https://t.co/ENIkBhdBt6