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テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話「ククルス・ドアンの島」を映画化した本作。残敵掃討任務のため通称・帰らずの島を訪れたアムロ・レイとジオン公国軍の脱走兵ククルス・ドアンの交流が描かれる。古谷がアムロ、武内がドアンに声を当てたほか、カイ・シデンに古川、セイラ・マスに潘、マルコスに内田、カーラに廣原が息を吹き込んだ。
舞台挨拶は、古谷が「僕にはまだ帰れるところがあるんだ! こんなにうれしいことはない!」とアムロのセリフを披露してスタート。古谷は壇上に設置されたコメントパネルの感想を読み「皆さん、ちゃんと受け止めてくれていてうれしい」と吐露する。武内も「心が温かくなる、ほっこりするといったコメントもある。この映画はまさしく心が温かくなる作品。エンドロールも工夫があって素敵。そういったメッセージが伝わった」と喜んだ。
古谷が6月3日の初日舞台挨拶で涙を流したことに触れられると、当人は「恥ずかしいんですけど、まさか涙が流れるとは思いもしませんでした。40代、50代のガンダムファンの方々がたくさんいらっしゃって。最後の挨拶をするときに『この人たちはずっと待っててくれてたんだ』と思ったんです。本当に感無量でした」とシリーズへの思いを口にする。また古川は「スクリーンでカイの声を聞けるだけで幸せ」という観客の感想を受け、「僕は徹ちゃんとこうして同じ舞台に立っているだけで感動的」と喜びをあらわにした。
「機動戦士ガンダム」のララァ・スン役で知られる潘恵子を母に持つ潘めぐみは「今日は母からスカーフを借りて、力を借りて参りました」と打ち明ける。そして「ガンダムを愛する皆さんに『おかえりなさい』と言っていただけるのはとても光栄なこと。シリーズを長く愛する皆さんにとって、本作が“帰れる場所”になるとうれしいです」と呼びかけた。本作で映画初出演を果たした廣原は、観客からの称賛コメントを見て「カーラの魅力や内に秘めた思いを届けられるかなと、今日まで少しドキドキして過ごしていました。光栄な言葉をいただいて、本当にありがとうございます」とほっと胸をなでおろす。
続いて森口は主題歌「Ubugoe」の魅力を「カーラの心情が描かれています。松井五郎さんの深くて刺さる歌詞。doubleglassさんによる壮大なメロディ。そして冨田恵一さんの、イントロからつかまれるアレンジが本当に素晴らしくて」と説明。タイトルにも言及し「子供たちの産声はもちろん、子供たちに母性を注ぐカーラ自身にも“産声”はあって。アムロやドアン、そして大人の私たちも日々生まれ変わって産声を上げている。苦しい中でも何かを選択して、その瞬間にも産声が上がっている。それを大切にしていきたいというメッセージを込めて歌いました」と楽曲への思いを明かした。
映画は6月3日に全国184館で公開。2日間の成績で動員15万人を超え、本日の夜には興行収入が3億円を突破する見込みが伝えられると安彦は「はい。ありがたいことです」と落ち着いた様子で話し笑いを誘う。「そういう数字はピンと来ないんだけど、標的は『トップガン(マーヴェリック)』ですから(笑)。トム・クルーズを撃ち落としてやっと勝利と言えるんじゃないかと思います」と意気込みを語った。
. @jyd2j
仝 / 「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の公開記念舞台挨拶が本日6月5日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、声優キャストである古谷徹、武内駿輔、古川登志夫、潘めぐみ、内田… https://t.co/1Q1dGB5q1Y 「ククルス・ドアンの島」興収3億円突破へ、安彦良和「標的はトップガン」 - ナタリー https://t.co/dQN2EIraZD