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車の運転中に隕石にぶつかるという出来事に遭遇した五十嵐芙美が、その日を境にささやかな幸せを見つけていくさまを描いた本作。初日を迎え、小林は「コロナ禍ではありましたが、動き始めてからはトントン動いて、順調に完成まで進むことができて本当に運がよかった。監督が温め続けてきた映画がやっと完成して船出の日を迎える。晴れがましい気持ちです」と笑顔を見せる。一方、松重は「GWの過ごし方が歳のせいか年々わからなくなってきているのですが、ちょうど『ツユクサ』のような映画を観たいなと思いまして。そういうタイミングになったのかなと思います。この映画を通じてよい出会いがある、そんな気がしております」と胸の内を明かす。
小林は周囲の反響を聞かれ「出てくる人たちみんなが幸せな方向に向かっていく途中を切り取った、前向きな映画で『心があったかくなった』と長い感想メールをもらってうれしかったです」と告白。撮影中のエピソードを聞かれた斎藤は「人生初の自転車の“ニケツ”で前に乗った人が松重さんという貴重な体験をしました。背が高かったので、前が見えなかったです」と答え、場内の笑いを誘う。松重も「斎藤くんとは年齢差を感じないくらい、普通の男同士のくだらない会話ができました」と振り返り、斎藤も「よく『中におっさんがいるね』と言われます」と反応していた。
芙美のように隕石に衝突する確率は1億分の1という数字だそう。そんな奇跡的な出来事を幸運と捉えるか、不運と捉えるか聞かれる場面も。小林は「1億分の1という確率だし、どんなふうにぶつかったとか、友達に楽しく話せそうなので、私はあれくらいの大きさの隕石だったら当たってもラッキーだなと思います」と回答。松重は「起こった出来事を面白く喜劇にするか、悲劇にするかは自分にかかっていると思うので、なるべく喜劇にできるようにと思っています」と話しながら「昨日、土いじりをしていたら腰を痛めてしまって。腰を痛めたなと思えば不運ですが、土いじりなんかで腰を痛めるなんて楽しい人生だなと思えたらラッキーですね」とさっそく前向きに捉え直し、笑いを誘う。
最後に、平山は「この映画の台本の中に『ほっこりする』『ほくっとする』というト書きがたくさん書かれていて、それがなんなのかよくわからないまま撮影していました。編集したら『ほっこりした』という言葉を何度か言っていただけて。皆さんにも、ほっこり、ほくっとしてもらえたらうれしいです」と挨拶。小林は「もし面白かったなと思っていただけたら、ぜひまた観てもらたいたいし、周りの方にも薦めていただきたいです。この映画が超大ヒットとならなくても、皆様の中で心に残る1本になってくれたらなと思います」と観客に語りかけた。
小林聡美の映画作品
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First-day event of new movie "Tsuyukusa" at Theatre Shinjuku on 29 Apr 2022 - Kobayashi Satomi, Matsushige Yutaka & Saito Taiyou
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