小林聡美は“スクリーンの向こう側の人”、松重豊が共演回想「思春期に戻ってしまう」

「ツユクサ」の完成披露プレミアイベントが本日4月18日に東京・テアトル新宿で行われ、小林聡美、松重豊、斎藤汰鷹、ベンガル、監督の平山秀幸が登壇した。

車の運転中に隕石にぶつかるという出来事に遭遇した五十嵐芙美が、その日を境にささやかな幸せを見つけていくさまを描いた本作。芙美を演じた小林が「恋愛絡みのシチュエーションを演じることはあまりなかったので、台本を読んだときにドキッとしました」と振り返ると、松重も「テアトル新宿のスクリーンでは何回死んで、何回殺したか（笑）。そういった俳優でしたので、この歳になって恋愛とはね」としみじみ語る。続けて松重は「小林聡美さんや薬師丸ひろ子さんは、僕にとってスクリーンの向こう側の人なんです。思春期に戻ってしまうと言いますか、（共演は）冒険でもあり照れくさくもありました」と心境を伝えた。

ベンガルは「役者を始めて40年になりますが、恋される役はやったことがない」と松重を見ながらぼやく。また斎藤は「撮影でルートビアを飲むことがあって、お母さんが『好き嫌いがある』と言ってたんですが、おいしかったです」とうれしそうに述懐。隣の小林は「目線の高さが撮影のときと全然違う。足も25cmになったみたいで」と斎藤の成長を実感していた。

劇中で芙美が隕石にぶつかるという奇跡的な体験をすることにちなみ、「最近あった奇跡」を聞かれた登壇者たち。松重は、新幹線で自分の席にみやぞん（ANZEN漫才）が間違えて座っていたことを回想し「すみません……と声を掛けたら、『お久しぶりです！ お仕事ですか!?』と。初対面だと思ってたんですけど、僕が野球部の監督を演じたドラマ（『プロポーズ大作戦』）に少し出演されていたんです。ウィキペディアで調べて、だから『お久しぶりです』だったのかと」と思わぬ縁に言及した。小林は「ベタですけど、今日ここで皆さんとお会いできたことです。日本の人口1億人以上ですからね……なんてまとめてみました」とお茶目に話す。

そして小林は「難しいことを考えずに心が温かくなる映画。さりげない日常の中にちょっとした幸せがあることに気付くきっかけになれば」とメッセージを送った。

「ツユクサ」は4月29日より全国でロードショー。