2020年度伊参スタジオ映画祭で、シナリオ大賞短編の部のグランプリに輝いた「冬子の夏」が映画化。
群馬・中之条町が舞台の本作は、自然豊かな環境で高校最後の夏を過ごす少女2人の青春物語。満開のひまわり畑で、彼女たちが大きな岐路を迎えるさまが描かれる。脚本は煙山夏美、監督はCMディレクターの金川慎一郎が担当する。
進路を決められず苛立ちや焦りを募らせる主人公・冬子を豊嶋、冬子の唯一の理解者である親友・ノエルを長澤が演じる。豊嶋は「長閑なひまわり畑で少し成長する冬子を、繊細に演じられるように頑張ります」と、長澤は「不器用にもがきながら確かめ合う『今だけの2人』を見ていただけたら嬉しいです」とコメントした。
「冬子の夏」は8月に撮影スタート。11月に伊参スタジオ映画祭で初上映後、秋から順次公開される予定だ。
豊嶋花 コメント
人生に何度か訪れる転機で、周りに置いていかれているような、心細さを感じてしまうことがあると思います。
冬子は、そんな心細さを「弱み」として見せることができず、苛立ちをノエルにまでぶつけてしまいます。
強がることは自分にとってマイナスになると分かっていても、そのときは見栄を張ることしか考えられない。
そんなときが私にもあります。長閑なひまわり畑で少し成長する冬子を、繊細に演じられるように頑張ります。
長澤樹 コメント
初めて台本を読んだ時、冬子とノエルの「見てはいけないものを見てしまった」と言う様なハッとした気持ちになりました。
不安定で危うい感覚と同時に繊細な心のゆらめきと感動がありました。
私が演じるノエルは何処かふわふわとしていて「不思議」という言葉が似合う女の子だと思います。
不器用にもがきながら確かめ合う「今だけの2人」を見ていただけたら嬉しいです。
煙山夏美 コメント
人と人とのつながりばかりが取り立たされがちな昨今ですが、人と人との距離感にこそあたたかいものがある気がしています。冬子とノエルの愛おしい距離感、しかめっ面の裏にくすぶる感情と、その爆発を、豊嶋花さんと長澤樹さんがどのように演じてくださるのか、楽しみでなりません。
金川慎一郎 コメント
誰しもが経験する10代の内面の葛藤をジメジメせずに、今の時代にあった形で軽やかに表現したいと思います。
いま10代真っ盛りの人も10代を遥か遠くに終わられた人も必ず楽しめる作品になると確信しています。
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2020年度伊参スタジオ映画祭で、シナリオ大賞短編の部のグランプリに輝いた「冬子の夏」が映画化。豊嶋花と長澤樹がダブル主演を務める。 / https://t.co/2Xyg74kNrp / 豊嶋花と長澤樹がW主演「冬子の夏」映画化、高校最後にひまわり畑で岐路迎える - 映画ナタリー https://t.co/ajizy9zpRr