伊林侑香の監督デビュー作「幻の蛍」今夏公開、野岸紅ノ葉、池田埜々耶、吉沢悠ら出演

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監督・伊林侑香による長編デビュー作「幻の蛍」が今夏に劇場で公開されることがわかった。

「幻の蛍」ポスタービジュアル

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「幻の蛍」

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伊吹一のオリジナル脚本をもとに、2021年に全編オール富山ロケにて撮影した本作。夏休みに祖母の家を訪れた中学生・中川かなたが、両親の離婚により離ればなれになっていた妹・有田すみれと再会し、思い出作りに蛍を探す冒険に出るさまが描かれる。野岸紅ノ葉がかなた、池田埜々耶がすみれを演じるほか、岩井堂聖子山口詩史、椿原愛、保坂直希、菊池亜希子吉沢悠がキャストに名を連ねた。

劇場公開決定にあたり、伊林らのコメントが到着。下記にて確認してほしい。ポスターのタイトルロゴには緒形直人の直筆が使用されており、彼は坂本欣弘監督作「もみの家」に演出助手として参加した伊林と親交を深め、本作へのエールとして直筆のタイトルを贈った。なお本日4月4日よりMotinGalleryにて劇場公開支援を目的としたクラウドファンディングが実施される。詳しくはプロジェクトページで確認を。

伊林侑香 コメント

昨年の今頃、「監督」と呼ばれる自分を想像なんてできませんでした。映画監督を目指していた父の影響で、好きになった映画。でも私には勇気も覚悟もなく声にすら出せずに閉じ込めていた夢でした。
私の拙いイメージを形にしてくれた心強いスタッフの皆様、言葉足らずな私の話に耳を傾け、想像を常に越えて役に命を吹き込んでくれた素晴らしいキャストの皆様、そしてロケ地の皆様はいつも暖かく迎えてくれました。
「幻の蛍」に関わってくれた全ての方々に心から感謝申し上げます。
大好きな故郷・富山で皆と作り上げた作品を、かなたとすみれの冒険を、1人でも多くの方に一緒に見守って欲しいです。宜しくお願い致します。

伊吹一 コメント

この映画の主人公であるかなたは、心のどこかに鬱屈を抱えて日々を生きています。それを思春期特有の感情と言ってしまえば簡単ですが、その想いは彼女にとってどこまでも切実なものであり、また誰しもが心の奥に抱えているものでもあります。
ただ、かなたは、ひと夏の間に様々なものやことに出会います。そのどれもが、決して大きくはないけれど、小さな明るさをたしかに持っていて、それはまさにプールの水面のようなきらめきそのものです。
そしてこの、日々に息づく小さな明るさこそが、生きにくい世界を生きていくための光かもしれない、と思っています。この映画が誰かにとっての小さな光になることを心から願っています。

吉沢悠 コメント

富山を舞台にした、ひと夏の姉妹の話。
この映画で、人間をしっかりと描いた作品を完成させた伊林監督は、本当に感服しました。
現場では先輩スタッフさん達を率いて、必死に撮影していた若き監督は、毎日が戦いだったと思います。
そして完成した映画を見て、彼女の「絶対に譲れない」この作品に対する熱い想いが、本物だったと感じました。
人の想いが丁寧に描かれたこの映画を観て、僕は何度も涙しました。
オーディションで選ばれた主演の、野岸紅ノ葉さん、池田埜々耶さんは、今の年代だからできる特別な表現を、演技を通じてされています。僕は、「映画」ってこういうものなのかもしれないな、とハッとさせられる現場でした。
生きていると色んなことがあるけれど、人って優しくて、思いやれることも沢山あって、それが上手くいかなくて悩んだりする。映画「幻の蛍」はそんな優しい映画です。

菊池亜希子 コメント

こどもたちが、大人のいないところでこんな顔をしていたのかと、映画を見ながら堪らない気持ちになりました。
天真爛漫で無邪気だけど静かに現実を見つめている10才のすみれと、口角に全ての感情を携えているかのような14才のかなた。ふたりの娘たちがお互いのことを思う気持ちはただひたすらに澄んでいて、蛍が生息する水みたいだなと思いました。
“お芝居”ってなんだろう。まっさらで混じりっけのない、蛍が棲む水のような気持ちで、ストンとそこにいることができるって、本当にすごい。仏頂面も時々現れる小さな笑みも、全てが14才のそれそのもので本当に愛おしく、私はかなたのことを心の中でこっそり何度もハグしていました。

岩井堂聖子 コメント

今回私が演じた絹川沙都は、聡明で颯爽としながら愛嬌もある、そんな女性です。思い入れのある富山で撮影が出来るという事で、心を躍らせて参加しました。初監督という大事な作品に呼んで頂き、とても嬉しくもあり、背筋の伸びる思いでもありました。伊林監督は現場でも明確に指示をくださり、厳しい状況の中でも常に明るい笑顔の大変頼もしい方でした。
思春期特有の心の不安定さや、社会に揺らぐ感情を表現出来ない事へのもどかしさ。日々蓄積する何とも言えぬ思い。誰しもが過去の自分と重ね合わせあの頃の自分自身と対話出来るようなそんな作品です。
初主演の2人のサイダーのように弾ける初々しさと可愛らしさも見処です。ぜひご覧ください。

椿原愛 コメント

咲役の椿原愛です。私は20歳まで地元富山で暮らしていました。今回お話を頂いた時は地元の作品ということで嬉しい思いで一杯でした。私は1週間ほど富山に滞在して撮影を行いましたが、改めてみる地元の風景の美しさに感動しました。作中でも街並みや、自然の風景から存分に富山の素晴らしさが感じられます。かなたとすみれが、その景色の中空いてしまった距離を埋めていくように進んでいく姿が大好きでした。改めてこの作品に関わらせて頂いたことを大変幸せに思います。1人でも多くの方に観てほしいです。

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