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本作では、4回苗字が変わった優子と血のつながらない父“森宮さん”、自由奔放な魔性の女・梨花と義理の娘みぃたんという2つの家族が、優子の元に届いた手紙をきっかけに交差していくさまが描かれる。永野が優子、田中が森宮さんに扮し、石原が梨花、稲垣がみぃたん、市村が梨花の2番目の夫・泉ヶ原さんを演じた。
オファーが来る前から原作を読んでいたという永野は、「母が読んでいるのを目の前で見ていました。楽しそうに笑ったり涙を流したり、感情が動かされていて。母は『もしこれが映画やドラマになったら、主人公を芽郁がやってくれたらな』なんて話していたので、ここに自分がいるのが不思議な気持ちです」と縁を明かした。
役作りについて質問が飛ぶと、田中は「自分自身が父親なのでどうにかなると思っていたんですが、娘役が芽郁ちゃんで歳が少し近かったので、自分の感覚は一切役に立たず……」「お兄ちゃんにならないようには気を付けました」と答える。
石原は「梨花がみぃたんを好きなように、私がくるみたん(稲垣)を好きになれるかにかかっていたと思います。クランクイン前にたくさん話して遊んで、本当に好きだなって。ツーショットを撮って携帯の待ち受けにしていました」と絆の深さをアピール。稲垣も「撮影の合間はずっとお話ししていて、本当に親子みたいな関係が作れました。この間久しぶりにさとみちゃんとお会いしたときも『くるみん、くるみん』と言ってくれてうれしかったです」と笑顔を見せた。
稲垣を優しいまなざしで見守っていた市村は「さとみちゃんとは親子の役をしたことがあったんですが、夫婦になるとは思わなかった。今回はみぃたんがいたので毎日るんるんで、仕事をしているのか遊びに来ているのかわからなかったです」と現場を思い出していた。
撮影中の印象的なエピソードを尋ねられた永野は「卒業式のシーンですね。頭も使っていたしピアノも弾いていて、手が動かなくなっていきながらの撮影でした。そうしたら田中さんが気遣ってケーキを買ってきてくれたんです!」とうれしそうに語る。一方田中は「長い撮影だったんですが、ピアノを弾きながら感情とも向き合っていて、俳優として尊敬しました。終わってから渡したらすごく喜んでくれて、よかったなと」とコメントした。
また2組の親子を現場で見ていた前田が「田中さんと永野さんは待っている時間にもお話ししていて、そのまま『用意、スタート』でいける関係を作ってくれました。石原さんと稲垣さんは仲良しすぎるくらいの関係でしたね」と述懐。石原は本番に入る前に疲れてしまうほど稲垣と遊んでいたそうで、「くるみんがNiziUのダンスや『鬼滅の刃』を教えてくれたので、一生懸命覚えなきゃと思っていました(笑)」と“親子エピソード”を披露する。また石原は、稲垣が田中と大森南朋だけにはなぜか少し強気だったことも明かし、「南朋さんになぞなぞを出しては、答えられないといじっていました」と笑った。
瀬尾まいこの同名小説をもとにした「そして、バトンは渡された」は10月29日より全国ロードショー。
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