スペインの映画賞を席巻、修道院に通う少女の思春期描く「スクールガールズ」公開
2021年7月28日 12:00
1 映画ナタリー編集部
ゴヤ賞で作品賞や脚本賞などを受賞したスペイン映画「スクールガールズ」が9月17日より東京・新宿シネマカリテほかで公開される。
1992年、バルセロナオリンピック開催に沸くスペインを舞台とした本作。修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期の扉を開け、家族や自分自身と向き合っていくさまが描かれる。ベルリン国際映画祭での新人監督賞、クリスタルベア賞へのノミネートをはじめ、スペイン国内でも数々の映画賞を席巻した。
監督と脚本を担当したピラール・パロメロも4歳から修道院で学んでおり、長編デビュー作の本作には自身の体験が色濃く反映されている。パロメロは「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く外の世界にあふれる刺激には、大きなギャップがありました。しかし私たち、1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語った。
主人公セリアを演じたのは、本作で主演デビューを飾ったアンドレア・ファンドス。監督のパロメロから「彼女こそがこの映画の魂」と絶大な信頼を寄せられ、スペイン映画批評家協会賞では新人女優賞に輝いた。母親をナタリア・デ・モリーナが演じ、「悲しみに、こんにちは」などを手がけたヴァレリー・デルピエールがプロデュースを務めた。
このたび日本版ポスタービジュアルと予告編も解禁に。YouTubeで公開中の予告編では、バルセロナからやって来た大人びた転入生ブリサとの交流をきっかけに、セリアが新しい世界に足を踏み入れていくさまが映し出される。
(c)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE
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