長編アニメーション「
本作は、50億人以上が集うインターネット仮想世界「U」と出会った高校生すずが主人公の物語。歌姫の“ベル”というアバターで一躍注目を浴びるすずの前に、竜の姿をした謎の存在が現れる様子が描かれる。
細田は「この作品を輝かせてくれているのはみんなだと思っています」とともに登壇した声優たちに感謝を伝える。そして「『美女と野獣』を現代の日本でインターネットを介して表現したら、どんなロマンスがあるのか?というのが発想の原点です。映画にできて大変幸せでした」と本作について語った。
すずとベル役を務めた中村は、昨日試写で本編を観たばかりだそう。彼女は「圧倒的!という感じです。すべてがエネルギーを持っている」と感想を述べ、竜役の佐藤も「昨日の余韻が今もまだ続いている。細田監督の真骨頂であり新境地を見せていただきました」と続ける。
成田、染谷、玉城の3名は、すずの同級生に声を当てた。“カミシン”こと千頭慎次郎役の染谷は「傑作を観ちゃったなと思いました。さっき観たばかりなんですが、号泣しすぎて目がパンパン。メイクさんを困らせちゃいました」と笑い、“ルカちゃん”こと渡辺瑠果役の玉城は「細田さんがインターネットを肯定的に描いてくださることが本当にうれしいんです。高校生の頃の自分に観せてあげたい」と、“しのぶくん”こと久武忍役の成田は「開始数秒で『すごい作品が始まった!』と感じました。映画を観るというか、体感しました」と声を弾ませた。
なお佐藤の出演情報は、この会見をもって発表された。佐藤は「予告編を観ながら、バレないかな?とヒヤヒヤしていました。どう聞いても俺じゃーん!と思って(笑)。やっと言える!」と解禁までの心境を明かし、「竜は現実世界では何者なのか?というところが謎の要素になっています」と役柄を紹介する。細田は「日本でこの役をできる人はごくわずか。キャスティングが始まる前から、健くんにお願いするしかないと思っていたんです。一言目からめちゃくちゃ勘がよくて、いきなり正解だ!とびっくりした」と佐藤に言及した。
本作が第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」部門に選出されたのは既報の通り。細田は「ラブロマンスやアクションがあって、カンヌらしくない内容。勇気を持って選んでくださったカンヌのプログラムディレクターたちがすごい(笑)」と喜び、中村は「音楽は言葉を超えるものだと信じてやってきたので、それが証明される日がくるのが楽しみです」と同映画祭での上映を心待ちにした。
「竜とそばかすの姫」は7月16日より全国ロードショー。
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「竜とそばかすの姫」は細田守の真骨頂であり新境地、佐藤健「まだ余韻が続いている」(写真19枚) https://t.co/zEry0f3Svc