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海上は制作のきっかけについて「私が中学2年生のときに『夢幻紳士』の、まさに今回(映画)のエピソードを初めて読みまして。夢幻さんが那由子を助けたのか助けなかったのか。感動したんだけれども、それがモヤモヤと何十年も残っていた。描かれていない行間を映画として完結させてみたかった」と説明する。そして20歳の頃より高橋にファンレターを送り、映画化の許可をもらったという。「好きなものを突き詰めて映画ができあがったので、ありがとうございますとしか言えないです」と並々ならぬ思いをのぞかせた。
皆木は、海上からオファーを受けた当時を振り返って「僕のような年寄りがやってもいいのかなと。もっときれいな若い人にやってもらったほうがいいんじゃないかとか、いろいろ思っていました」と率直に述べる。「とにかく撮影が長くて。月に1回、2回(撮影)というのを何年もやっていたので、どんどん歳も取りますし。同じシーンでも葉っぱが何もない冬のときもあれば、セミがずっと鳴いている夏のときもあって。それが1つのシーンになっている部分もある」と月日を掛けて制作されたことをうかがわせた。
また謎の犬男・十勝十蔵役の杉山は「なかなか犬になることもないので、朝方の駐車場で四つん這いで走るとか、そんな練習をしました」と役作りを明かす。梅子役のSARUは、岡優美子演じる雛子の相棒のような役どころ。「梅子はとにかく雛子が大好きで、好きすぎて。『守る』と言いながら、梅子は雛子の人形になりたいんじゃないかという感覚で演じました」と自論を展開し、海上を「初めてその説を聞きました。なるほど」とうならせた。
「夢幻紳士 人形地獄」は全国で順次公開。
岸本真季 @LOVECHUMAGAZINE
海上監督おめでとうございます✨
沢山の方に映画が届きます様に!!
皆さん上映始まりましたよ!!
「夢幻紳士」監督から原作者・高橋葉介へのファンレターで映画化実現、初日迎える https://t.co/eR87sYqz0b