又吉直樹が「世にも奇妙な物語」で主演、AI棋士・不惑に追い込まれる

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6月26日に放送されるオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」の1編「成る」で、又吉直樹ピース)が主演を務めるとわかった。

「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」の1編「成る」より。

「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」の1編「成る」より。

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「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」の1編「成る」より。

「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」の1編「成る」より。[拡大]

本作は、又吉扮するプロ棋士・岩屋賢太郎が主人公の物語。ある女性の名前やトラウマになった経験など、かつての出来事が言葉としてコマに投影されていたことをきっかけに、彼が対局相手のAI棋士“不惑”に追い込まれながら人生を振り返る姿が描かれる。脚本は相馬光、演出は植田泰史が担当し、又吉のほかに浅野和之工藤美桜が出演した。

又吉は正座に慣れていないと明かして「ドラマの内容も過酷な闘いでしたけれど、いつ正座の体勢から足を崩そうかという闘いを一人でしていました(笑)」と撮影時を回想。そして「どんどん追い込まれていく棋士と、どんどん棋士を追い込んでいく“不惑”という名のAI棋士。えたいの知れない怖さみたいなものに是非注目して見ていただきたいです」と視聴者に呼びかけた。

「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」は21時からフジテレビ系で放送。上白石萌歌主演の「デジャヴ」、加藤シゲアキ(NEWS)主演の「三途(さんず)の川アウトレットパーク」もあわせてオンエアされる。

土曜プレミアム「世にも奇妙な物語'21夏の特別編」

フジテレビ系 2021年6月26日(土)21:00~23:10

又吉直樹 コメント

オファーがきた時の感想

台本を読ませていただいて、すごく面白そうな話だなあと思いました。

今回の役柄に関して

将棋に詳しいわけではないのですが、いわゆる棋士の姿勢や、厳しい世界だという話は聞いていましたし、長時間集中して闘うということに尊敬の念を抱いているので、そういう役をやらせてもらえるんだとうれしく思いました。どの職業でも集中力というのは求められると思いますし、小説ももちろん集中力は必要なのですが、一人で書く作業なので、孤独ですね。将棋は孤独ではないかもしれないけれど、より長時間の集中力が必要だと思います。父が将棋が好きで、子どもの頃よく対局は見ていました。今でも覚えている対局があるのですが、対局中に時間を計っている人が寝てしまって。対局している二人が、目を合わせて笑う瞬間を映像で見たことがあるんです。その時僕は、この人たちしか立ち入ることのできない世界が将棋にはあるんだなってすごく感動したんですよ。二人が目で合図を送り合って笑う瞬間っていうのが、個人戦なのに、対局を一緒に作りあげているという関係性がそこにはあって。将棋は、関係性の競技なのかなとその時に感じました。

演じてみた感想

一人のシーンが多く、また、正座に慣れていないこともあって。ドラマの内容も過酷な闘いでしたけれど、いつ正座の体勢から足を崩そうかという闘いを一人でしていました(笑)。

トラウマになった経験はあるか

子どもの頃、逃げ場がないときとか、トイレに長時間行けないことがわかった瞬間に、急に怖くなっておなかが痛くなったりしました。他には、ヤンキーに喝上げされた経験のある場所には大人になっても行くのが嫌でした(笑)。

現代社会では説明できないような“奇妙な体験”はあるか

誰も信じてくれないんですけれど、5、6歳の頃に大阪の祖母の家に行った時に、宣教師というか老人の家をまわって話をしている外国人の方がいて。その頃は外国人の方とふれあう機会があまりなかったですし、優しい方で、話しかけてくれたりしたので、すごく感動していたんです。特に僕は、小さい頃初対面の人と話すのが得意ではなかったので。1カ月くらい後、夏休みの後半で、今度は沖縄の祖母の家に行った時に、その祖母の家に同じ人が来たんです。その人も“この前まで大阪行っていたんですよ”と言っていて。僕が“お婆ちゃんの家で会った!”って言ったら、その人は僕のこと覚えていなかったので、“子どもだから外国人の顔はよく覚えていないでしょ”と笑われてしまったんですけれど、絶対同じ人だったんですよ。大阪と沖縄で同じ人が祖母の家に訪ねてきたという奇妙な体験をしました。こういう不思議な体験は、起こりうることだと思います。

小説家として、怪奇現象やホラーに興味はあるか

エッセーや短編で書いたこともありますし、不思議な話を書くのはわりと好きですね。コントも含めてですが、ちょっと奇妙な話を考えるのは好きです。

視聴者へのメッセージ

どんどん追い込まれていく棋士と、どんどん棋士を追い込んでいく“不惑”という名のAI棋士。えたいの知れない怖さみたいなものに是非注目して見ていただきたいです。

渡辺恒也(フジテレビ編成部)コメント

中国の古典「論語」の一節“四十歳にして迷わず”から来ている“不惑”という名前のAI棋士。挑むのは、この6月に41歳になられたばかりの又吉直樹さん、ですが、又吉さん演じるプロ棋士・岩屋はこの対局で大いに迷い、悩みます。突然訪れた“人生の将棋”を前に、果たして岩屋は“詰む”のか“成る”のか、少しバカバカしいお話ですが、将棋という競技の面白さや駆け引きの妙が凝縮された、キレのある短編作品になっていると思います。また、別室で解説をしてくれるのは、名優・浅野和之さんと、最近まで戦隊女子としてインクレディブルな手さばきを見せてくれていた工藤美桜さんという、豪華なお二人。是非、ご期待ください!

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(c)フジテレビ

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