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6月11日に封切られた本作は、大学時代に制作した「からっぽ」でPFFアワード2018のホリプロ・エンタテインメント賞などを受賞した、のむらによる異色ラブストーリー。人を全力で愛するが常に2番手になってしまう恋愛体質の主人公・宇田みこを辻が演じ、みこのバイト先の友人でよき相談相手・日向亮に水石が扮した。
「男友達に恋愛の相談をしたとき『男の優しさは全部下心なんだから、だまされるな』と怒られたことが制作のきっかけ」と語るのむら。「『男の優しさは全部下心なんだそうなんだけど、みんなはどう思う?』と問いかけたかった」と続ける。
本作でMOOSIC LAB 2019の女優賞に輝いた辻は「撮影中はあとのことまであまり考えられなかったんですが、完成した作品を観て、最後まであきらめずに演じてよかったと思いました」と回想。また水石との共演について「現場にいてくれるだけでとにかく安心感がすごい。撮影中悩んでいたとき、アイス食べようと誘ってくれました」と和やかなエピソードを明かし、一方の水石も「辻さんはクリアで透明な雰囲気。穏やかな空気が流れているような人」と印象を伝えた。
最後の挨拶では、水石が「恋愛という人生において大きなものがテーマの作品。主人公のみこや、その周りの男たちに自分を重ねあわせて繰り返してご覧いただけたら」、辻が「この映画で長い旅ができて幸せでした。みこを通して、楽しいでも、うれしいでも、日常とは違う気持ちになっていただければ」とそれぞれ思いを口にする。のむらは「いろいろなことがあっても、それでも誰かを信じようとする主人公の姿を通して、恋は素晴らしいと思っていただければ幸いです」と呼びかけた。
「男の優しさは全部下心なんですって」は全国で順次公開。辻と水石のほか、森蔭晨之介、田中俊介、こだまたいち、原田大二郎、五味未知子、田中真琴、安倍乙、加藤才紀子もキャストに名を連ねる。
おおとも ひさし @tekuriha
男の優しさは全部下心?のむらなおが新作の背景明かす「みんなに問いかけたかった」 -
"キャストの辻千恵、水石亜飛夢、監督ののむらなおが登壇した。 https://t.co/29jd2ZlAql