「17歳の瞳に映る世界」監督、中絶に向き合う少女の孤独語る「暗闇を感じ取って」

「17歳の瞳に映る世界」より、監督と脚本を担当したエリザ・ヒットマンのコメントが到着した。

本作の主人公はアメリカ・ペンシルベニア州に住む17歳の女子高生オータム。劇中では彼女が自身の妊娠に気付き、いとこであり親友のスカイラーとともに、中絶にあたって未成年でも両親の同意が不要なニューヨークに向かうさまが描かれる。オータムをシドニー・フラニガン、スカイラーをタリア・ライダーが演じた。

性的アイデンティティに悩む青年を描いた「ブルックリンの片隅で」で、2017年のサンダンス映画祭の監督賞を受賞したヒットマン。彼女は本作を「女性たちの語られざる旅の物語」と説明し、「オータムが孤独な物語を抱えていること、それが暗闇であることを観客に感じ取ってほしい。一方で、スカイラーは無垢で楽観主義者。彼女にも状況を打開する解決策はないけど、彼女のエネルギーのおかげで、彼女たち2人は旅の目的を果たすことができるのです」と語っている。

第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞（審査員グランプリ）を受賞した「17歳の瞳に映る世界」は、7月16日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。