6時間の長編「DAU. Degeneration」今夏公開、「DAU. ナターシャ」のその後の世界描く

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「DAU. Degeneration(英題)」が今夏、東京のシアター・イメージフォーラムほかで公開される。

「DAU. Degeneration(英題)」

「DAU. Degeneration(英題)」

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「DAU」プロジェクトは、今や忘れられつつあるソビエト連邦の記憶を呼び起こすため、“ソ連全体主義”の社会を完全に再現するという試み。オーディション人数約40万人、衣装約4万着、1万2000平米のセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、撮影期間40カ月、35mmフィルム撮影のフッテージ700時間と、莫大な費用と歳月を掛けて「DAU」の世界は作り上げられた。

「DAU. Degeneration(英題)」

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6時間の長編「DAU. Degeneration」の公開は、2月に封切られた「DAU. ナターシャ」の反響を受けて決まった。「DAU. ナターシャ」で描かれたスターリン体制下から10年以上が経過した1966、67、68年を舞台に、秘密研究所内部の人間たちの生活を映し出す。ナターシャに拷問を行ったKGB捜査官のウラジーミルは少将へと出世し、研究所所長のアレクセイやナターシャの同僚だったオーリャも登場。ユーゴスラビア出身のパフォーマンスアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチも出演している。

監督・脚本を担当したのはイリヤ・フルジャノフスキーイリヤ・ペルミャコフ。「DAU. ナターシャ」「ファニーゲーム」のユルゲン・ユルゲスが撮影を行っている。

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(c) PHENOMEN FILMS

読者の反応

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Ikuo Gonoï @gonoi

新ユーラシア主義が台頭しロシア国家が現在のように蛮行に走ることを映画内で預言した作品に『DAU 退行』(2021)があります。西欧的な人権規範とはまったく違う世界に目眩がしますが必見です。同映画もロシア宇宙主義が基底になっています。
6時間の長編「DAU. Degeneration」https://t.co/ri7lKFLjX4

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