坂本龍一、音楽手がけた「約束の宇宙」語る「多くの女性たちの共感を得られるだろう」

2

75

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 15 56
  • 4 シェア

エヴァ・グリーンの主演作「約束の宇宙(そら)」より、音楽を担当した坂本龍一のコメントが到着した。

「約束の宇宙」

「約束の宇宙」[拡大]

本作では、シングルマザーである宇宙飛行士の葛藤と母娘の絆が描かれる。サラ役のグリーンのほかマット・ディロンザンドラ・ヒュラーらがキャストに名を連ねた。

坂本は「監督が女性であること、主演も女性であり、内容は母と娘の話なので、主要な部分は全て女性だ。#metoo運動以降多く取り上げられるようになったとはいえ、まだまだ女性による映画は少ないので、サポートしたいと思った」と述べ、「エヴァ・グリーン演ずる女性宇宙飛行士についての映画だが、内容はSF的なものではなく、母親と小さな娘の関係が中心だ。働く母親と子の複雑な関係は世界的な問題で、悩みを抱えた母親は多いので多くの女性たちの共感を得られるだろう」とコメント。

「約束の宇宙」オリジナルサウンドトラックのジャケット。

「約束の宇宙」オリジナルサウンドトラックのジャケット。[拡大]

また監督と脚本を担当したアリス・ウィンクールは「ドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto: CODA』の音楽が印象に強く残っていました。自然の音を捉えるなどの繊細なトーンが本作のイメージと重なり、シナリオを送りました」と語り、「引き受けるという返事をもらったときは本当にうれしかった」と振り返った。現在YouTubeではサウンドトラックにも収録されている楽曲「Embarkment」を使用した特別映像が公開中だ。

「約束の宇宙」は、4月16日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。なお本作のオリジナルサウンドトラックが4月14日より各配信サービスにて順次デジタル配信される。詳細については坂本らアーティストとエイベックスグループが設立したプロジェクトcommmonsの公式サイトで確認を。

坂本龍一 コメント

アメリカのエージェントからこのような映画があるが、興味があるかと聞かれ、なかなか面白そうだと思った。
監督が女性であること、主演も女性であり、内容は母と娘の話なので、主要な部分は全て女性だ。
#metoo運動以降多く取り上げられるようになったとはいえ、まだまだ女性による映画は少ないので、サポートしたいと思った。エヴァ・グリーン演ずる女性宇宙飛行士についての映画だが、内容はSF的なものではなく、母親と小さな娘の関係が中心だ。働く母親と子の複雑な関係は世界的な問題で、悩みを抱えた母親は多いので多くの女性たちの共感を得られるだろう。そのような内容なので、音楽は僕のなかでは特に女性的な優しさを強調したもので、珍しく実際の人による合唱も使った。

この記事の画像・動画(全8件)

(c)Carole BETHUEL (c)DHARAMSALA & DARIUS FILMS

読者の反応

  • 2

shisyun @shisyun725

坂本龍一、音楽手がけた「約束の宇宙」語る「多くの女性たちの共感を得られるだろう」(動画あり) https://t.co/qrl2IPBRON

コメントを読む(2件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 約束の宇宙 / 坂本龍一 / アリス・ウィンクール / エヴァ・グリーン / マット・ディロン / ザンドラ・ヒュラー の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。