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本作は、名脇役たちが本人役で出演する「バイプレイヤーズ」シリーズ初の劇場版。俳優たちが“犬”を主役にした映画を撮影すべく奮闘するさまが描かれる。田口は「我々おっさんのリーダーは
光石は「深夜ドラマから始まり、大杉さんは『映画になったらいいね』とずっと言っていました」としみじみ。遠藤は「さっき控室で着替えていたら『会場まで車で行きます』と言われて。遠いのかな?と思ったら目の前の建物だったんですよ。パート2(ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』)のときは現場でお弁当を渡されて、それを抱えながら5分ぐらいぞろぞろ歩かされていたのに。大杉さんもびっくりするんじゃない?」と待遇の変化への驚きを明かして笑いを誘う。
トークパートでは撮影裏話が次々と飛び出した。松居が「銃で撃ち合うシーンでは、発砲が1発5000円ぐらいするので『50発ぐらいでとどめて』とお伝えしていたんです。でも皆さんが集まるとどんどん自由になり、遠藤さんは『もっと入れて!』とおっしゃって……結果300発ぐらい。お金をたくさん使いました(笑)」と打ち明けると、遠藤は「俺は3発を4発にしたかったの。バンバンバン!とバンバンバンバン!の違いは大きいから!」と譲れないこだわりをのぞかせた。
若手チームのターンでは、濱田が「若手チームの撮影は青春群像劇のような面もありました」と振り返り、柄本も「これだけ同年代が集まってセリフを言い合うことが少なくなってきていたので、楽しかったです」と大きくうなずく。高杉は「『初めまして、高杉真宙です!』と毎日誰かしらに挨拶することがあり緊張しました」、芳根は「毎日が『初めまして』なので、毎日クランクインみたいな気持ちでした」とそれぞれ回想。また光石の「(若手チームの)皆さんとスケートボードを楽しみました」というエピソードに、菜々緒が「フラフープもやりましたよね」と付け足すと、松重は「そんな1970、1980年代の遊具を使って若者の心を掴もうとして!」と光石に対して嘆いていた。
イベント終盤には、撮影に参加した犬の“風(ふう)”が登場。大杉が風と寅子(トラ)という愛犬・愛猫を飼っていたことが名前の由来となっており、松居は「撮影所を愛する風が、漣さんという存在に見えたらいいなと思っていました」と語った。最後は田口が「出演者100人に1人ずつ友達を紹介してもらえば鼠講式に観客が増えていく。今日来てくださったお客さんも1人ずつ紹介していただければ、世界初の鼠講ムービーとして広まっていくはずです!」とジョーク混じりにアピール。松重は「いい加減なことしか言ってないトモロヲさんですけど、さっき舞台袖で『これで終わるね…』とおっしゃっていたのが印象的です」と明かし、「大杉さんがいなくなって3年経つけど、まだどこか信じられない。今日もスクリーンの裏で待機して、みんなを驚かせようとするお茶目な姿があるのでは?という感覚が抜けない。皆さんが楽しむ姿を日本中のスクリーンの裏で大杉さんが見ていると思うとグッと来ます」と正直な気持ちをこぼした。
「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」は全国で公開中。
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