「SPECサーガ黎明篇『Knockin'on 冷泉's SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」のオンライン記者会見が本日2月1日に行われ、キャストの
「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」でカギとなる預言の数々を行った冷泉俊明に焦点を当てた今作。冷泉の能力が目覚めるきっかけになった出来事が描かれ、冷泉と侍従の豊福真己が過去を回想する形で物語が進んでいく。
田中が演じる現在の冷泉と、佐藤扮する若かりし頃の冷泉である鈴木俊明が登場する本作。田中は佐藤の演技を「素晴らしかったです!」と称賛し「(自分と佐藤は)顔が違うので、あれ?と思われるかもしれませんが、本編ではちゃんとうまーくやってもらっています」と語る。佐藤はすでに完成している冷泉というキャラクターを演じることにプレッシャーを感じていたと話し、「監督からも植田さんからも思いっきりやってくださいと言っていただけたので、思う存分現場の雰囲気を楽しむことができました」とコメント。田中と佐藤が1人の人物を演じることについて、堤は「時間の変化がこの作品のテーマでもあるので、このお二人が、ある時間軸の中で変貌を遂げるということも楽しみにしていてください」と呼びかけた。
堤が演出を担当した1999年放送のドラマ「ケイゾク」で木戸彩を演じ、本作では彩の妹・晶に扮する鈴木紗理奈。約20年ぶりに参加するSPECサーガの物語について「時間が経っても語り継がれていたり、いまだにファンの方がいらっしゃったりと、作品のパワーを感じましたね。うれしかったです」とほほえむ。もともと「SPEC」シリーズのファンという大政は、現場の様子を問われ「堤さんにどういう要望をいただけるのかドキドキしていました。撮影2日目に隆太さんがフランス語でやり取りしているシーンがあったんですが、(堤から)台本にない部分もフランス語でやってと言われていて。堤組は皆さん対応力がすごいなと、緊張しっぱなしでした」と述べた。
「堤さんがユーモアのあることを全力でやっているのがSPECシリーズの魅力」と語る田中。冷泉が未来を見る際に必要なアイテムであるレモンの話題になると、「僕も相当食べていると思っていたんですが、完パケ映像を観たら佐藤くんがとんでもない数を食べていて……すごいなと思いました」と語る。佐藤が「哲司さんがどれだけすっぱい思いをされていたのか身に染みて感じました」と敬服していると、田中も「すっぱさよりも、苦さが……体が受け付けないんですよね。歯茎がまひしてくる」と笑う。2人のやりとりに堤が「やらせておいて申し訳ないのですが、よく食べましたよね」と感心すると、登壇者たちは爆笑していた。
2020年3月にクランクインしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月まで撮影を中断していたことから、堤は「桜が満開だったのに次のシーンではセミが鳴いていて。アフレコでキャストに『“4月ゼミ”がうるさいな』と言わせました」と裏側を明かす。植田は「中断することは制作者にとって筆舌に尽くしがたい苦痛でしたから、乗り越えて再開したときは感無量でした。笑いながら、プロデューサーとして涙が止まらない作品になりました」としみじみ語る。堤は「いろいろつらいなと思うことはたくさんあったんですが、完成した作品を観て植田さんと素直に『面白いですね』と言えたことがうれしかったです。かくなるうえはたくさんの方に観ていただけたらと思います」と思いを伝えた。
配信開始日である2月18日が田中の誕生日であることから、会見では田中と、同じく2月生まれの佐藤、大政、植田に花束が渡される場面も。田中が「僕の誕生日に配信を合わせたわけではないですよね?」と冗談めかして質問すると、植田はあっさりと「合わせました。配信って自由なんですよ」と答える。「田中さんがあのキャラクターを作ってくれなかったらこの瞬間はないですから、せっかくなら合わせようと思ったんです」と明かす植田に、田中は「なんてことしてくれるんですか!」と唖然としながらも、「ありがとうございます」とうれしそうにほほえんだ。
「SPECサーガ黎明篇『Knockin'on 冷泉's SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」は2月18日0時よりParaviで独占配信。
SPECサーガ黎明篇「Knockin'on 冷泉's SPEC Door」~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~
Paravi 2021年2月18日(木)0時~独占配信
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
「SPECサーガ黎明篇」配信日の秘密に田中哲司が「なんてことしてくれるんですか!」 - 映画ナタリー
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