映画のオンラインコミュニティ「ミニシアタークラブ」が発足。
ミニシアタークラブは、Facebookの限定グループにおけるライブ配信で映画の仕事にまつわる成功や失敗の裏側を共有するコミュニティ。コロナ禍で苦境に立たされているミニシアターが、観客との積極的な相互コミュニケーションによってミニシアター文化の盛り上げを実験的に推進するべく設立された。国内外の映画祭事情や買付、配給、宣伝にまつわる仕事の内容、邦画製作の裏側、ミニシアターの歴史講座など、映画にまつわるさまざまな事柄を紹介していく予定だ。
クラブは月額税込1000円。クラウドファンディングプラットフォームのBASIC by MOTION GALLERYから入会することができる。ユーロスペースとIT企業のウフルが文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」として共同で立ち上げた。ユーロスペース支配人の北條誠人によるコメントは下記の通り。
映画ライターの森直人が総合司会を務めるローンチイベントは3部構成で実施。第1部では北條がミニシアタークラブの紹介を行い、第2部では映画に関わる記者や編集者がミニシアターの未来を語る企画を開催する。第3部には入江のほか配給会社トランスフォーマーで宣伝プロデューサーとして働く國宗陽子、映画好きYouTuberのもっちゃん、映画感想TikTokerのしんのすけが出席。「ミニシアター作品をいかに届けるか」というテーマでトークを繰り広げる。現地での観覧は税込500円。クラブ内での配信とYouTubeでの無料ライブ配信も行われる。
ミニシアタークラブ・ローンチトークイベント「ミニシアターの未来をかけて」
2021年1月30日(土) 東京都 ユーロスペース
開場 11:50 / 開演12:00
入場料金:税込500円
無料視聴URL:https://www.youtube.com/channel/UCzJ81IRuOUwkMVK1X3ewpcg
第1部「ミニシアタークラブの紹介」
北條誠人
第2部「記者・編集者が語るミニシアターの未来」
恩田泰子(読売新聞) / 小峰健二(朝日新聞) / 川村夕祈子(キネマ旬報) / 井上知大(毎日新聞)
※リモート参加
第3部「ミニシアター作品をいかに届けるか」
入江悠(映画監督) / 國宗陽子(宣伝プロデューサー) / もっちゃん(映画好きYouTuber) / しんのすけ(映画感想TikToker)
北條誠人 コメント
昨年の4月に初めての緊急事態宣言が発令されたなか、多くのミニシアターが経営持続の危機に陥りました。私はそれまでにミニシアターが閉じたシニア産業として生きていく途を模索していくオールドスタイルのビジネスとして成立しつづけるを得ないものだろうかと考え続けていたときに、SAVE the CINEMAやミニシアター・エイド基金などが署名やクラウドファンディングで私たちの窮地を精神的にも経済的にも救ってくれました。このみなさんの熱さには感謝の言葉しかありませんでした。この気持ちにすこしでも応えることはできないだろうかと思い、オンライン・コミュニティ「ミニシアタークラブ」を開設しようと考えました。ここでは多くの人たちとオンラインの長所を利して、これまでのミニシアターの歴史のページをひらき、これからの楽しみ方をひらいていく場所をめざしていきたいと思います。
入江悠の映画作品
リンク
磯田勉 @isopie_
映画コミュニティ「ミニシアタークラブ」が発足、映画に関わる仕事の裏側紹介(コメントあり) https://t.co/TLPYXXZl9Z