映画芸術科学アカデミーが、アカデミー賞作品賞ノミネートにおける新ルールを発表した。
アメリカ現地時間9月8日に公式サイトで発表されたこのルールは、アカデミー賞が多様性とインクルージョンを推し進めるために掲げる「Academy Aperture 2025」の一環として採用されたもの。
2024年の第96回アカデミー賞から作品賞のノミネート作品は、「表現、テーマ、物語」「リーダーシップとプロジェクトチーム」「業界へのアクセスと機会」「観客の育成」に関する4つの基準のうち、2つを満たしていることが必要とされる。
「表現、テーマ、物語」に関する基準の内容は、「主演もしくは助演俳優のうち1人が、アジア人、ヒスパニック・ラテン系、黒人・アフリカ系アメリカ人など人種・民族的少数派であること」「そのほか30%の割合で、女性、人種・民族的少数派、LGBTQ+、障害を持つ人のうち2つのグループの俳優を起用すること」「メインテーマやストーリーが、女性、人種・民族的少数派、LGBTQ+、障害を持つ人のどれかであること」のいずれかに当てはまる必要がある、というもの。
また「リーダーシップとプロジェクトチーム」に関する基準としては、「スタッフの中でキャスティングディレクターや監督、プロデューサー、撮影監督などリーダーシップをとるポジションのうち、最低2人は女性、人種・民族的少数派、LGBTQ+、障害を持つ人のいずれかであること、かつそのうち最低1人は人種・民族的少数派を起用すること」「技術職スタッフのうち最低6人は人種・民族的少数派であること」「スタッフの30%以上が、女性、人種・民族的少数派、LGBTQ+、障害を持つ人であること」のどれかに当てはまる必要がある。
こういった基準が、「業界へのアクセスと機会」では配給会社などにおける人材について、「観客の育成」ではマーケティングや宣伝スタッフの人材について規定されている。
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zizi @zizi_69
今年のオスカーは何かどこかの誰かに配慮してないか?って思ってしまってあんまり情報拾う気にならなかった。2024年からとの事だけどこういう記事見ちゃうとね https://t.co/RKHZLYTvZy
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