はるな愛が名古屋のゲイボーイ描いた初監督作品「mama」公開、田中俊介も出演

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はるな愛の初監督作品「mama」が、7月10日から16日まで東京・UPLINK吉祥寺にて公開される。

「mama」ビジュアル

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本作の主人公は愛知・名古屋在住のゲイボーイである吉野ママ。ドキュメンタリーともフィクションとも言える映画の内容は、撮影当時89歳の吉野ママが経営するゲイバーにトランスジェンダーのたけうち亜美とゆしん、そして俳優の田中俊介が訪れるというものになっている。また愛知・シネマスコーレの副支配人・坪井篤史も出演。平成30年度橋田賞新人脚本賞を受賞した、いとう菜のはがシナリオを手がけた。

映画本編は34分の短編となっているが、シネマスコーレの支配人・木全純治が監督した44分のメイキング映像と同時上映。初日には、はるなと田中が舞台挨拶を行う。

はるなは「シンプルに吉野のママの戦前、戦後を生き抜いた初めてのゲイであるママの生きざまを、ストレートにお話してるのをお客さんに聞いてもらう、っていう気持ちを大切にしました」とコメント。映画監督の今泉力哉城定秀夫は、それぞれ「ラスト付近の主人公の台詞が引き出せただけでもこの映画は大成功だ」「いつしか自分も映画の中の店のカウンターで吉野ママの話を聞き、笑ったり頷いたりしている客の一人になっていた」と本作を推薦している。

「mama」初日舞台挨拶

東京都 UPLINK吉祥寺 2020年7月10日(金)17:10の回上映後
<登壇者>
はるな愛 / 田中俊介

はるな愛 コメント

初めて映画監督をしないか、というお話をいただいたときに正直、私、すごい(監督)したい気持ちが強かったんですけど、ほんとにできるのかと思いました。今回決められた限りの中で何を題材にと考えた時に、一番身近にいる吉野のママのことを、次の、そしてまたその次の世代へと残したい言葉を映画にしたいと思いました。吉野のママに出てもらうオファーをしてからいろんなセットなどあらゆるシーンが頭の中に浮かんできてそれからはすごく早かったです。なんといってもシンプルに吉野のママの戦前、戦後を生き抜いた初めてのゲイであるママの生きざまを、ストレートにお話してるのをお客さんに聞いてもらう、っていう気持ちを大切にしました。
私自身トランスジェンダーで、もちろん今この世の中に生きて不安なこともたくさんあります。でも間違いないのはやっぱり一日一日を楽しく、ポジティブに、自分らしく嘘のない一日一日を送れること、それが人生に繋がるってことをママに教わったような気がします。
ぜひ皆さん、劇場で「mama」、ご覧になってください。

今泉力哉 コメント

この人が撮りたいという被写体がいて、その人に寄り添って映画をつくったら、こんなに優しくて、不器用だけど暖かな物語になるんだなと思った。ラスト付近の主人公の台詞が引き出せただけでもこの映画は大成功だ。めちゃくちゃ面白いです。ぜひ。

城定秀夫 コメント

観ているうちにいつしか自分も映画の中の店のカウンターで吉野ママの話を聞き、笑ったり頷いたりしている客の一人になっていた。

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みやしたゆきこ @fukubukuro

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