「若き詩人」「泳ぎすぎた夜」の
モダンダンスの始祖であり、20世紀初頭に活躍した舞踏家イサドラ・ダンカン。1913年4月、2人の子供を事故で亡くした彼女は、その痛みに向き合いながら、およそ8年の歳月をかけて亡き子供たちに捧げるソロダンス「母」を創り上げたことでも知られる。
コンテンポラリーダンサーとしての経験もあるマニヴェルは、まったく新しい試みで「母」を翻案。イサドラの「母」と出会った現代に生きる4人の女性が、自らの身体を通して、母と子、そして喪失と再生の物語を紡ぐ。イサドラの自伝と舞踊譜をもとに踊りと向き合う振付師のアガト、対話を通じて新しい「母」を共作する若きダンサー・マノンと振付師マリカ、そして「母」の公演を観劇し、1人帰路につくエルザという年齢や境遇も異なる女性が登場する。
4人はいずれも本人と同じ役名で出演。アガト・ボニゼール、マノン・カルパンティエ、マリカ・リッジ、エルザ・ウォリアストンがキャストに名を連ねた。音楽には、イサドラと同時代を生きたロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンの楽曲を使用。映画はフランスと韓国の合作となる。
マニヴェルは2019年の第72回ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞。国内では山形国際ドキュメンタリー映画祭2019とアンスティチュ・フランセ東京で行なわれた映画祭の関連特集「多様性を生きる」で上映された。
映画ナタリー @eiga_natalie
ダミアン・マニヴェルの新作公開、亡き子供に捧げられたソロダンス「母」を翻案
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