本作は、阪神・淡路大震災で一人娘のれいこを亡くした夫婦・伊智子と太助の23年間を描く物語。震災後に離婚しそれぞれの生活を始めた伊智子と太助は日常の中で徐々に娘の死を受け入れ、2018年に再会する。関西演劇界で活躍する
本作の撮影では、いまおか自ら神戸の街を歩き回って見つけた、震災前から残る風景がロケ地に選ばれている。いまおかは「死んだ人のことを忘れたくない。時間がたてば忘れるというなら、忘れない方法はないものかと思う。生きていた時に受け取った何かを何らかの方法で残したい。だから俺は映画を撮るのかも知れない」と述懐。「本作を撮りながら幾人もの死者の顔が浮かんだ。彼らが俺の後ろにいる。不思議と背筋が伸びるのだ。この映画は死んでいったたくさんの知人に捧げたい」とつづり、神代辰巳や林由美香、2019年に31歳の若さで死去した櫻井拓也らの名を挙げている。
「れいこいるか」は東京・K's cinema、大阪のシネ・ヌーヴォ、兵庫・元町映画館で同時公開。8月14日より京都・京都みなみ会館や愛知・名古屋シネマテーク、新潟のシネ・ウインドなど全国で順次上映される予定だ。
いまおかしんじ コメント
大切な人が死んで、残された人はその先をどうやって生きていくのか? 実人生の中で、映画を作ることの中で、ずっと考えている。死んだ人のことを忘れたくない。時間がたてば忘れるというなら、忘れない方法はないものかと思う。生きていた時に受け取った何かを何らかの方法で残したい。だから俺は映画を撮るのかも知れない。フィクションの中にその思いを無理やりねじ込んで死者とコンタクトする。本作を撮りながら幾人もの死者の顔が浮かんだ。彼らが俺の後ろにいる。不思議と背筋が伸びるのだ。この映画は死んでいったたくさんの知人に捧げたい。神代辰巳、川島伸夫、林由美香、向井寛、馬場当、しまだゆきやす、上野俊哉、鴨田好史、今岡隆則、伊藤猛、堀禎一、江利川深夜、櫻井拓也に捧ぐ。
映画ナタリー @eiga_natalie
いまおかしんじが愛娘を震災で亡くした夫婦描く「れいこいるか」8月に公開(動画あり / コメントあり / 写真13枚)
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