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本作は、2019年11月に創立200周年を迎えたスペイン・プラド美術館の魅力に迫るドキュメンタリー。本国版ではジェレミー・アイアンズがナビゲーターを担当しており、日本語吹替版には2012年に世界初のスペイン文化特使に就任した今井が起用された。
今井は「皆さんに見守られながらアフレコをするのは緊張します」と照れ笑いをしながらマイクの前に立つ。そして息継ぎの位置や抑揚をつける箇所が細かく書き込まれた台本を手に、穏やかなトーンの声でアイアンズの吹替と所蔵品「ラ・グロリア」に関するナレーションを収録していった。「ここは(セリフが)ちょっと長いですよ! がんばります」と胸に手を当て、気持ちを落ち着かせながらアフレコに臨む場面も見られた。
今井は、ナビゲーターのオファーが来たときの心境を「びっくりしました。見に余る光栄です」と率直に語る。さらに15年ほど前にフラメンコの勉強でマドリードを訪れた際のことを「せっかくなら芸術に触れたいと思ってプラド美術館へ行きました。それをきっかけに、旅先で美術館に行く楽しみができたんです」と懐かしみ、「重厚感がすごくて、館内に入る前からゾクゾクしました」と続ける。
ナレーションだけでなく、アイアンズの吹替も行ったことについては「ジェレミーさんは38歳の僕よりうんと歳上の名俳優。不安はありましたがやりがいと手応えを感じました」とコメントする今井。彼はヨーロッパ特有の発音に苦戦したそうで「カミカミの今井翼でした(笑)。1日で吹替とナレーションを撮る予定でしたがぜんぜん終わらなくて。2日お時間をいただきました」と明かす。また「この知識を持って、再びプラドで絵を鑑賞したい」と意気込み、「美術館に携わる方々の生きた証言、最先端の映像の美しさ、臨場感のある音楽が魅力的で感動と発見にあふれた作品です。世代や知識の有無は関係なしに、この躍動感を楽しんでいただきたい」と作品をアピールした。
ヴァレリア・パリシが監督を務めた「プラド美術館 驚異のコレクション」は、4月10日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショー。
※「プラド美術館 驚異のコレクション」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください
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今井翼「プラド美術館」で“うんと歳上の名俳優”に声当てる、映画の魅力は躍動感 https://t.co/YyKMPfvlNQ
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