スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」の取材会が本日2月19日に東京・都市センターホテルで行われ、キャストの
麻生和子が娘の視点から父親の姿をつづった「父 吉田茂」を原案とする本作。敗戦後、復興と独立を目指した日本の戦後政治の軌跡が描かれる。吉田茂を鶴瓶、白洲次郎を生田、和子を新木が演じた。
生田と共演した感想を問われた鶴瓶は「ちょっと叱りたいんですけども……」と切り出し、「現場なんかで台本一切見ないんですよ。こっちはもう『なんやったかな?』って、(セリフを覚えるのに)必死やのに」と証言。さらに「英語も自分はペラペラやりましたけど、この人は『ペラペラペラペラ!』って。信じられんくらいしゃべりますよ」と生田の記憶力と英語力に舌を巻く。娘役の新木については「動じないんですよね。本当の家族のようになっていました」と印象を語った。
鶴瓶の言葉に新木は「“パパ”と呼ばせていただくのが当たり前になっていたくらい。それがうれしかったです」とにっこり。また新木が「生田さんは現場に入った瞬間から白洲次郎さんでした。(白洲は)日本人で初めてジーンズをはいたという逸話がありますけど、そのくらいジーンズも似合っていました」と称賛すると、鶴瓶は「ベストジーニスト賞もろた?」と尋ねる。生田が「一度ももらったことないです! 後輩はみんなもらっているんですけど」と悔しがると、鶴瓶は「もろたらええやん! 今年もらえると思うよ」と太鼓判を押した。
標準語や難解な政治用語に苦労したという鶴瓶。生田や監督の若松節朗から標準語の指導を受けたことを振り返り「最初は監督に直してもろてたんですけど、どこ出身って聞いたら秋田やって。秋田の人間が堂々と大阪の人間の言葉を直してたんですよ!」と明かして笑いを起こす。
そんな鶴瓶を見て生田は「撮影の合間はこんな感じでいつもの鶴瓶さんなんですけど、一度カメラが回ると吉田茂が乗り移ったかのようでした。こちらが置いてかれそうにもなりましたし、勉強させていただきました」と述懐。新木もうなずきながら「鶴瓶さんは気配りの方。誰に対しても平等に接してらっしゃったので、楽しく撮影ができたのは鶴瓶さんのおかげです」と感謝の気持ちを述べた。会見後には、本日2月19日から走行するアドトラックの前で、3人によるテープカットも実施された。
「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」は2月24日にテレビ東京系で放送。
アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~
テレビ東京系 2020年2月24日(月・振休)21:00~23:24
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原案:麻生和子『父 吉田茂』(新潮文庫)