「ライチ☆光クラブ」「ミスミソウ」の
1993年の山形マット死事件や、2015年の川崎市中1男子生徒殺害事件などに着想を得て、内藤が8年ぶりの自主制作映画として手がけた本作。制作にあたり10代の出演者を対象に少年犯罪や贖罪について考えるワークショップを開催し、2017年の夏から冬、そして2018年春に撮影が行われた。
劇中では、不良少年グループのリーダーである中学1年生・市川絆星(きら)が、同級生の倉持樹をいじめるうちに殺害してしまう。当初は自供していた絆星も、母親に説得され否認に転じ、少年審判では無罪に当たる不処分が決定。世間はその決定を激しくバッシングし、樹の家族は民事訴訟により絆星らの罪を問うこととなる。このたび公開されたキービジュアルには、「あなたの子どもが人を殺したらどうしますか?」というコピーが収められた。
絆星役を務めたのは、これまで「逆位置のバラッド」やドラマ「仮面同窓会」に出演した17歳の
「許された子どもたち」は5月9日より、東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。
※「許された子どもたち」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
上村侑 コメント
この映画は、いじめによって人を殺してしまった少年達がその後どのような人生を歩んでいくのかを描いた作品です。どうしていじめをしてはいけないのか。いじめといじりは違うのか。いじめをするとどうなってしまうのか。普段目を背けてしまっているいじめの問題をとことん追求しています。凄くリアルです。全ての人に感じてもらいたい映画です。これを見たみなさんは、もういじめの傍観者ではいられないと思います。この映画をきっかけに、もう一度いじめについてみんなで考えてみてほしいです。
内藤瑛亮 コメント
「いじめの加害者」という共感したくはないキャラクターを、約1年にわたる撮影期間の中、上村くんは思い悩みながら、誠実に演じてくれました。撮影当時は中学生だった彼だからこそ体現できる特別な瞬間が多くありました。彼の眼差しを通して、この社会を見つめることで、誰しもが抱える加害者性が浮かび上がると思っています。
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若狹 眞礼城 WAKASA Mareki @能代べらぼう屋 @marekingu
山形マット死事件や川崎中1殺害事件に着想得た「許された子どもたち」新ビジュアル https://t.co/uN1fyhYnJp #スマートニュース