宮沢が本作で演じたのは、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から1人田舎にやって来た主人公・井川迅。藤原季節演じる迅の元恋人・日比野渚が娘の空を連れ、8年ぶりに現れたことから物語が展開していく。
宮沢は海外と日本におけるLGBTQを取り巻く環境の違いを目の当たりにしたことが、出演のきっかけになったと語る。そして「幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通っていて、男子校で先輩にも後輩にもゲイやバイセクシャルの人が当たり前にいましたし、アメリカにいたときもみんなオープンに公表していました。でもいざ日本の社会に出てみたら、その認識というか受け入れ方がまるで違ってショックでした。だからこそ、なんらかの形でLGBTQの認知度を上げたいと思っていたので、この企画のお話をいただいた段階ですぐにやらせてくださいと言いました」と説明した。
迅を演じるにあたり、宮沢が参考にしたのは男性同士の恋愛を描いた映画「ブエノスアイレス」と「ブロークバック・マウンテン」。この2本をクランクイン前に観ておくべきだと、製作陣からアドバイスされたという。2人の男性の生き方を情感たっぷりに描いた映画から、恋愛の本質を学んだという宮沢は「キラキラした男性同士の恋愛というより、もっと自然体に演じるにはどうしたらいいのか考えながら観ました。人を深く愛してしまったときの危うさや醜さといった、人間味のある部分が描かれていたので、芝居の参考にしました」と振り返る。さらに「これで誰かを救うなんて言ったらバチが当たるぐらい大げさですが、1人でも多くの人に興味を持っていただければ、僕たちがこの作品を作った意味があると思う」と思いを伝えている。
「his」は2020年1月24日より、東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。
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