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小山健による同名マンガを原作にした本作では、ファッション誌の編集部で働く米田青子が、突然やって来る“生理ちゃん”に振り回されながらも仕事と恋に向き合っていくさまが描かれる。二階堂が青子を演じたほか、SNSで毒を吐くビルの清掃員・山本りほに伊藤、青子の妹で受験生のひかるに松風、青子の職場の後輩・山内裕に須藤が扮した。
二階堂は、客席を眺め「女性も男性も半々ぐらい観に来ていただけてる。とてもうれしい」と公開を喜ぶ。生理に対する世の中の変化を問われると「女性が向き合ってきた生理に関する作品が、男性のマンガ家さんから生まれて、それを男性の監督とプロデューサーが映画化した。『生理ちゃん』が公開されたこと自体が1つ新しいことだと思います」とコメント。
「もともと生理がそこまで禁句でもなかった」という伊藤は「自分というよりは『今日は生理だからキツいかも』みたいに言ったときの男性の反応が、昔に比べたら全然変わってきてるのかな、と思います」と明かす。松風は周囲の反響に関して「高校時代の同級生から『観てみたい』という声がたくさん届いた。この作品をきっかけに生理への見方が変わっていくのかな?と思うとうれしいです」と述べ、須藤は男性の立場から「体験することができないからこそ、映画や台本で深く考えることが大事だった。この映画は本当に貴重な機会になりました」と参加の感想を語った。
この日は「生理ちゃん」が中国や韓国、タイ、カンボジアなどアジア8の国と地域での配給が決まったことが明らかに。この報に生理ちゃんは、親指を立てるサムズアップのジャスチャーで反応。二階堂は「国によって生理の事情も違うので、各国の女性を集めて話をしても面白いですよね」と提案し、伊藤は「周りの男性の反応や対応が日本とはどう違うのか、気になります」と明かす。
最後に二階堂が「生理を題材にしてるんですけど、女性VS男性という作品ではなくて。他人のつらさや痛みを自分のものさしで100%理解できなくても、寄り添ってあげたいよね、というメッセージが込められた映画だと思います。男女かかわらず皆さんに観ていただきたいです」と話し、舞台挨拶を締めくくった。
「生理ちゃん」は全国で公開中。
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二階堂ふみ「生理ちゃん」は“他人の痛みに寄り添う映画”、海外進出も決定(写真10枚)
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