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本作はスミス演じる“史上最強のスナイパー”ヘンリーと、“ジュニア”と呼ばれる彼の23歳時のクローンが対決するSFアクション。6人はけやき坂から車で乗り付け、レッドカーペットの敷かれた六本木ヒルズアリーナに到着した。小雨のちらつく中、約600人のファンとマスコミが待ち受ける回遊式のカーペットをゆっくりと歩いてプレミアの開催を祝った。
自身の演技をもとにCGで制作されたジュニアについて、スミスは「初めて観たときは圧倒されたよ。アン・リーは映画に革命を起こした!」と身振り手振りを交え驚きを表現。横のリーは「ありがとう」と日本語で感謝を伝えながら、クローンの制作過程に言及する。「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」でフルCGのトラを造形していた経験を踏まえ「論理的には人間でもできることはわかっていた。でもそれをスーパースターであるウィル・スミスの顔を使ってやることは、非常にチャレンジングだった。観客にどのように受け入れてもらえるかわからなかったけど、とてもワクワクしたよ。ウィルの心のこもった演技と500人以上のアーティストのおかげ」と語った。
続いてシアターでは、上映を控えた観客を前にゲスト陣が舞台挨拶を行う。23歳のジュニアを演じたときは「若い頃の純粋無垢な感じ」を表現するのに苦労したというスミス。「これまでに蓄積した経験が体や細胞、目にどうしても表れてしまうんだ」とその訳を話し、ジュニアの造形に「多大なる労力をかけた」というリーも「ウィルは芝居がうまくなってしまったから。その技量を削ぎ落として若い頃の純粋無垢さを出すことが1つの挑戦だったんだ。非常に摩訶不思議な作業だった」と制作を振り返る。またリーは「1人のウィル・スミスと仕事をするのはとても楽しいけれど、これが2人になると大変なんだ」と冗談交じりに述べ笑いを誘った。
「メン・イン・ブラック」シリーズなどでスミスの声を担当し、本作では年老いたヘンリー役に起用された江原は「今回は非常に渋いんです。男の陰というか。今までよりも重いウィル・スミスになりました」と役柄を紹介。ジュニア役の山寺は「アラジン」でのスミス来日時にジーニーの吹替声優として会っており、スミスを「親友」と呼んで会場を沸かす。「繊細な芝居」を作り上げたという山寺は「スミスさんもおっしゃていましたがジュニアの純粋さを意識しました」と役作りについて語る。スミスは、2人に対し「吹替版を観ると『そういう手があったか!』『僕もああ言えばよかった!』と表現の仕方で発見があるんだ。だから非常に楽しみだよ」と期待を寄せた。菅野は来日への感謝を述べつつ「ウィルを観てるけどウィルと演技してるウィルを観てる……初めての映画体験でした! 最新技術と最高の情熱でできあがった作品です」とアピール。
最後にスミスは「この映画は僕の夢が叶ったと言ってもいい。アン・リー監督とは、20年ぐらいの間ずっと一緒に仕事がしたいと夢見ていたんだ。今、彼と同じ舞台に立てていることが本当に光栄だよ。ぜひ映画を楽しんで」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「ジェミニマン」は10月25日より全国ロードショー。
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