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本作は、探偵事務所を営んでいた父親の失踪を受け、留学先の米国から帰国した鍵山公彦を主人公に据えたサスペンスコメディ。父親の雇い主であり、自身のライバルでもある大手探偵社の跡継ぎ・志威志からの依頼を断り切れない鍵山は、父が残したと思われる謎のツンデレAIとともにある事件の捜査に取り組むこととなる。荒牧が鍵山を演じ、鍵山へ依頼をするクライアント役に溝口、石原、大平が扮した。
キャスト一同は役衣装で登場。挨拶を済ませた荒牧は「みんな私服なんですよ」とボケてみせ、タートルネックのセーターを着こんだ大平やスーツ姿の石原からツッコまれる。AIが搭載されたスマートスピーカーとの共演について「撮影段階では声が入ってなかったので、やり取りが難しかったですね。スタッフさんがAIのセリフを言ってくれてました」と制作裏を明かし、「おじさんの凄む声が遠くから聞こえてきていました(笑)」と振り返る。「AIがじゃじゃ馬で、現場では監督の声に反応して光らせてるんですけど、たまに光らなかったりして。勝手に音楽が流れたりもしてました」と“相棒”の扱い方に難儀した様子だった。
荒牧、溝口、石原が日常的にスマートスピーカーを使っていないと話す中、普段から使っていると答えたのは大平。「朝起きたら『電気つけて』から始まって、『ただいま』って言ったら電気全部つけてくれたり」と話してキャスト陣をどよめかせた。しかし溝口も「僕も、朝起きたら必ず携帯電話に向かって『OK Google』と言って、天気予報を調べています。その日の心持ちがそれで決まるので……(笑)」と毎朝のルーティーンを説明。さらに「そういえば」と切り出した大平は、「この間寝てたら突然『言っていることよくわかりません』ってスピーカーがしゃべったんですよ」と回想する。「寝言じゃない?」というキャスト陣の返しに「いや、そろそろ寝ようとかなというタイミングだったんで意識はあったんですよ!」と夏らしいホラー体験を語った。
「ツンとデレのAIを選ぶならどっち?」と聞かれ、AIと恋人のような距離感で接する役どころの石原は1人だけ「ツンがいい」と答える。「振り回されたいな」とはにかむと、溝口は「じゃあみんなで誕生日プレゼントにスマートスピーカーあげる! ツンぽいのを探すよ(笑)」と約束していた。またAIでできるようになったらうれしいことを聞かれた石原は「セリフ合わせに付き合ってもらいたいです」と役者らしい回答。「それ優しいほう(デレ)のAIじゃない?」と溝口がツッコむと、「確かに……。ツンだったら正しいセリフ言ってくれないかもですね。デレのほうがいいです!」と修正し笑いを誘った。
最後に千葉が観客に向けて、本作の2度目の楽しみ方を指南する。「(溝口と大平演じる)三本兄弟が違う表情でリアクションしていて。1回では片方の顔しか見られないと思うので、2回目にもう一方を見てみてください。荒牧くんが現場でけっこう笑っていたので、それをもっと映せればよかったんですが……。でもこのシーンで、(映ってない側の)相手はどう思ってんのかなって考えながら見てもらえると面白いんじゃないかなと思います」と述懐。撮影時は素で笑ってしまっていたという荒牧は、「映ってないから大丈夫だろうと思って!」と笑顔を見せた。
滝口幸広も出演した「AI探偵」は10月18日より東京のシネ・リーブル池袋、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて1週間限定で公開される。また、10月25日より大阪のシネ・リーブル梅田、11月上旬より愛知のシネマスコーレでロードショー。
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