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公開20日間で75万人の動員を記録している本作は、「死を目前にした人間が透けて見える」という不思議な能力を持つ青年・木山慎一郎と、彼が愛する女性・桐生葵の姿を描いたラブストーリー。木山を神木が、葵を有村架純が演じた。
平日昼間の開催にもかかわらず多くのファンが駆け付けた同イベント。三木が客席を見て「(仕事は)大丈夫ですか、皆さん!?」と心配すると、神木は「投げうって来てくれて、ありがとうございます」と感謝を述べる。
本作のキーワードは“運命”。キャリア20年を超える神木は、今後の俳優人生にどんな運命が待ち受けていると思うか質問され、「大学を卒業してストレートに就職した人が60代で定年を迎えると考えると、僕の場合だいたい“定年”が42歳くらいなんですよ。だからそのあたりで、今後どうするか考えようと決めています」と答える。三木が「神木隆之介が定年!?」と奇妙な言い回しを噛み締めていると、神木は「お芝居のレッスンをする先生とかも楽しそう」と現役引退後の自分に思いを馳せる。しかし三木が「俳優は、一生やりたいと思っても、求められないとできない仕事。神木くんはサービス精神旺盛だし、ファンのことをすごく考えているので、定年と言いつつ求められると応じる気がする」と言うと、神木はすぐに「呼ばれたら行きます!」と返した。
そんな神木は、本作で初の本格ラブストーリーに挑戦した。その話題の中で三木は「今回はある種能力を持っている役でした。神木くんは、わりと“能力持ってる系男子”をやることが多いと思う。例えば将棋が強かったり……」と「3月のライオン」をほのめかし、神木も「時を止められたりもしたし、斬ることに特化したキャラもいました(笑)」と過去に演じた役の能力を挙げていく。そして三木が「能力を持っていない普通の神木隆之介というか、素のキュートさを出している役って意外と少なくない?」と聞くと、神木は「比較的、誰かに振り回されるか、おとなしい役か、人の黒い部分を疑いながら生きる役が多かったです……」と言って笑いを起こした。
ここからは会場の観客からの質問に答えるティーチインを実施。「ここ最近で一番緊張したことは?」と質問された神木は、先日まで撮影していた新作「屍人荘の殺人」の現場を回想し「セリフが言えなくて、ひさしぶりに15回以上噛みました。それ以降のセリフも全部緊張してました」と反省する。さらにファッションセンスにコンプレックスを抱えているという神木は「いつも親に『センスない、なんでこれを合わせてきたの』って言われるんですよ。だからとりあえずマネキンが着ている服を全部そのまま買うようにしていて。それを店員さんの前に出すときは緊張しました(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
イベント終盤には、独特な単位で集計した本作の“感涙度”を発表することに。集計当時の動員数である70万人が1人5粒(1cc)の涙を流したと仮定し、それを神木の体積で割ると、計算結果は“11人強”。そこで、ステージには神木の等身大パネル10枚が運び込まれた。それに驚いた神木は「うわ、なんか嫌ですね! 心が一気に乱れるっていうか……落ち着かない……」とソワソワし始める。自身も含めてステージに11人の神木がそろったことで、神木本人は「架純ちゃんも出ていた(ドラマ)『11人もいる!』って感じで(笑)」とコメント。そしてパネルに「そこ、俺の立ち位置だよ」と話しかけたほか、「幽体離脱ー!」と言ってザ・たっちのまねをして楽しんでいた。なおイベント後に神木と三木は、観客1人ひとりへの感謝を込めて“お見送り”を実施した。
「フォルトゥナの瞳」は全国で上映中。
※記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正します。
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