中国4000万人が観た「芳華-Youth-」予告、時代に翻弄された軍歌劇団の若者描く

中国にて封切り1カ月で約230億円の興行収入を記録し、4000万人以上が観た「芳華-Youth-」の予告編がYouTubeにて公開された。

「シュウシュウの季節」「妻への家路」で知られるゲリン・ヤンの小説を、「女帝（エンペラー）」「唐山大地震」のフォン・シャオガンが実写化した本作。歌や踊りで兵士たちを慰労・鼓舞する歌劇団“文工団”を軸に、農村出身で周囲になじめずにいたシャオピンと、彼女の唯一の支えだった模範兵リウ・フォンの関係を、大きな時代の変化とともに映し出す。新人のミャオ・ミャオがシャオピン、「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」のホアン・シュアンがリウ・フォンを演じた。

20代の頃、実際に文工団に所属していたフォン・シャオガン。彼は「長い年月を経て多くのことを忘れても、文工団での生活は何年経っても忘れることはありませんでした。この時代は私の心に永遠に刻み込まれています。過去の困難な日々が色鮮やかな経験としてよみがえる。映画監督として60歳を迎えたとき、この作品を撮りたいと思いました」と作品への思いを語っている。

第12回アジア・フィルム・アワードで最優秀作品賞を受賞した「芳華-Youth-」は、4月12日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にてロードショー。