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本作は、池井戸潤の同名小説を映画化した企業ドラマ。中堅メーカー・東京建電で起きたパワハラ騒動をきっかけに、企業の矛盾や働く人々の葛藤が浮き彫りになっていくさまが描かれる。
“居眠りハッカク”と呼ばれるぐーたら社員・八角民夫を演じた萬斎は「僕自身けっこうぐーたらなので、役に入りやすかったです」と話して笑いを誘い、「僕は福澤組初参加の新参者なので、香川さんに身を切って演じるというお手本を示してもらえて助かりました」と香川に感謝を伝える。そして香川が「福澤監督はテンポがいいのが好きな方なので、セリフもかぶるように言って……」と撮影時を振り返ると、及川がすかさず「僕のセリフがあと2行残っているのに、言わせてくれないんですよ!」と声を上げる。その言葉に香川は「5ページのセリフが3ページくらいに縮まってね」と笑い、及川は「食い気味どころじゃない、食べられちゃった(笑)」とにこやかに続けた。さらに及川は「素晴らしい“相棒”でした」と共演シーンの多い朝倉を評し、彼女を恐縮させていた。
「めちゃめちゃ緊張しました! 狂言、歌舞伎、音楽など(各界の)すごい方が来ているのに、芸人の代表が僕で大丈夫なのかなと」と撮影の思い出を語ったのは藤森。彼は「この映画ではしかめっ面を作っていたのでちょっとずつこの役が自分に入っていって。『王様のブランチ』の現場でも女の子たちの楽しいVTRをずっとにらみつけていました(笑)」と本作の役作りがほかの仕事へ及ぼした影響に触れて、会場の爆笑をさらう。音尾は「土屋太鳳さんと一緒だったので、ちょっとデレデレしてNGを何度か出しまして。申し訳ございません」と福澤に深く頭を下げ、世良は「根っこが熱い男たちがそろうと、室温が2℃上がるんです」とコメント。また、北大路が“御前会議”のシーンを挙げて「現場の空気感に負けないように、あの場に座っているのが精一杯でしたね」と述べた際には、共演者たちは一斉に「いやいやいや……」と大きな声で否定した。
最後に萬斎は「楽しくもスリリングな現場でした。スタッフ・キャストが一丸となって大きな船に乗り、物を作る楽しさに満ちあふれた映画になっています」「食べ応えのある作品ですし、一生懸命生きている人々の姿が活写されています。役者の演技合戦は、格闘技ファンならご満足いただけると思います」とメッセージを送り、会見を締めくくった。
「七つの会議」は2月1日より全国ロードショー。
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- 「七つの会議」公式サイト
- 「七つの会議」ボブ・ディラン主題歌入り予告編
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