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実話をベースにした本作は、雪が降り続く小さな村で起きた少年の失踪事件を巡るサスペンス。被害者の兄・白川一希を永瀬、被疑者の娘・江藤小百合を菜葉菜、真相を追う記者・木立省吾を井浦が演じた。
甲斐が長編監督デビューを果たした本作。永瀬は出演の決め手を「圧倒的な脚本力。どんな方が書いたんだろうと思ったら、こんなにかわいらしい方で。脚本に惚れました」と明かした。井浦も「こんな脚本を書く方がどんな演出をされるんだろうと、好奇心が掻き立てられて。絶対参加したいと思いました」と強く惹かれた理由を述べる。
菜葉菜は撮影前に甲斐とディスカッションを重ねたほか、書物を読むなど準備して役に臨んだという。「でも現場に入ったらすべて吹っ飛ぶくらい、勝手に追い込まれてもがき苦しんでしまいました。皆さんに支えられていたんだなと終わったあとに痛感しました」と苦笑する菜葉菜を、永瀬は「280%ぐらいで現場に立っていらっしゃいました」と表現して労った。
甲斐は「脚本を書いている途中から、ここに並んでいらっしゃる方々に『出ていただけたらいいなあ』と勝手にイメージしていました。(脚本を)お渡ししてからすぐご快諾いただけたので、本当に光栄でした」と感無量。永瀬が「監督はまったくブレない。自由にやらせてもらったんですけど、確固とした一希像が監督の中にあったから安心して立っていられました」と述懐すると、甲斐は恐縮しながら喜んだ。
撮影のエピソードを振り返る際には、登壇者たちが井浦に対して「お父さんみたいだった」と口をそろえる。食事場所のセッティングもすべて行っていたという井浦は「2人はいろいろ背負いすぎている役だったので、自分はとにかく現場を楽しもうと思って。空き時間も散策して『今晩みんなでここに来たいな』とか、民芸の資料館があったので『行ったほうがいいよ!』って教えたりとか」と自身の役割を説明。
劇中の雰囲気とは一転、和気あいあいとした現場を甲斐が「旅一座みたいだった」と例えると、井浦は「車で山形の各地を転々としながら撮影していたので、現場の一体感がありました」と同意する。菜葉菜の「井浦さんはドライバーさんの隣に必ず座って声をかけたり、道を教えたり、車が故障したときは整備みたいなこともしたり。本当にお父さんみたいでした」という話を受け、永瀬も井浦に感謝しきりの様子だった。
「赤い雪 Red Snow」は2月1日より東京・テアトル新宿ほか全国にて順次ロードショー。
※「赤い雪 Red Snow」はR15+指定作品
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- 「赤い雪 Red Snow」公式サイト
- 「赤い雪 Red Snow」予告編
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