この日東京コミコンでサイン会・撮影会を行ったヒドルストンは、過密なスケジュールを縫ってファンのためにステージにも登壇。そんなヒドルストンは、日本のファンやこのコミコンを「本当に素晴らしい週末にしてくれたよ。皆親切だし、このイベントはよくまとまっている」と絶賛する。また「多くのファンがロキの格好をしてくれていたけど、僕とそっくりなネイビーのTシャツ、黒のジーンズ、グレーの靴を身に着けた方も多かったので笑いました(笑)」と笑顔を見せた。
「アベンジャーズ」シリーズで、ソーの弟であるロキを演じているヒドルストン。キャラクターの魅力を「僕はロキが大好き。非常に遊び心、いたずら心がありながら、脆弱なところがある。一見相反するように思うけど、それが面白いよ」と語る。彼が初めてロキを演じた「マイティ・ソー」にて、監督であるケネス・ブラナーとともに行ったロキの役作りを「ロキが1960年代にコミックに登場したときは、ヴィランでした。役者としては(ヴィランを演じるには)責任を持って、なぜキャラクターが誤った行動をするのか考えないといけない。監督と私は、ロキの行動の根底にあるのは弱い心なんじゃないか、それが彼を悪者にさせてしまったのではないかと考えました」と回想。そして「でもロキは、兄弟の命を救ったのでもうヴィランじゃない!」と宣言し、観客から大歓声を受けた。
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司会に「ファンの皆さんは、アスガルドの民になりたがっていますよ!」と言われたヒドルストン。「『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、ヘラがアスガルドを崩壊させてしまったんですが、ソーの言葉に『アスガルドとは場所ではない、人々だ』というものがありました。皆さんも、まさにアスガルドの一員になれるんです!」とファンを沸かす。
最後にヒドルストンは、11月に死去したスタン・リーの言葉を引用し「彼がマーベルユニバースを作る際、“inclusion”というものを考えたそうです。それはつまり、このユニバースをすべての人々が参加できる場所にしたいということ。私自身、マーベルを巡る旅で多くの人々、ファン、観客に会うことができました。そういったユニバースを作り上げたのは皆さんなんです。だから、ありがとう」と真摯に感謝を述べた。
なおヒドルストン演じるロキを主人公としたシリーズの企画が現在進行中。2019年後半に開設となるディズニーのストリーミングサービス・Disney+にて配信される予定だ。また東京コミコンは、明日12月2日まで開催されている。
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