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タイジの母・光子に扮した吉田は「デリケートな題材なので伝えたい気持ちがきちんと伝わればいいなと思います」と話し、「歌ちゃん(歌川)本人からお母さんについて聞き取りをしましたが、聞けば聞くほどひどいお話ばかりで。子供を虐待するに至った思考回路が理解できなくて困っていました。でも、歌ちゃんはいつも話の最後に『母は一生懸命生きた人』だと笑顔で言うんです。この笑顔を伝えればいいんだ、彼が母を愛してるんだということが色濃く伝わればいいなと思い演じさせていただきました」と役作りを語る。そして、「太賀くんが歌ちゃんそのままだったので、それに反応していけばよかったので助けられた」と続けた。
御法川は「痛みを引き受けてしたためたギフトのような原作を手にして5年が経ちます。人生は循環できるということに心を打たれたんです。誰もが振り返るのがつらい記憶を抱えていると思うんですが、なかったことにしてしまうのではなく、全部自分を形成してきたものだと思います」と述べた。
ここで、主題歌「Seven Seas Journey」を提供した
御法川は「原作も脚本も読んで映画も観て、たくさん候補曲を作ってくれたんです。こんなに愛情深く主題歌を作っていただけたことを光栄に思いながら感謝しています」とゴスペラーズに深い感謝を示す。吉田は涙をにじませ「歌ちゃんがお母さんの愛をあきらめずに生き続けて、この本を書いたおかげでこんなに素晴らしいギフトがいただけてるんだって……歌ちゃんの気持ちになったら泣けてきました」と感極まりながら話した。
ゴスペラーズの安岡は本作について「愛すること、愛されることの両方が描かれている。誰かがいてくれて初めてできることで、1人でできないことだからこその難しさもあるし、だからこその美しさもある」とコメント。そして、「1人ではできない歌い方で歌わせていただいたのが光栄でした。この映画を観るといろんな思いが胸に降り注ぐと思うんですが、この曲が言葉にできない思いを語るための道しるべになったらうれしいなと思います」と真摯な思いを語った。
最後に太賀は「人それぞれの受け取りをしていただければ。すべての登場人物を少しでも愛おしく思ってくれたらいいなと思います」、吉田は「デリケートな内容なのでいろんな議論があると思います。観終わって考え込んでしまうかもしれませんが、確かに愛があったのだ、いくらでも人生を変えていけるんだと小さな希望の光を感じていただけたら」とそれぞれメッセージを伝え、イベントの幕を引いた。
森崎ウィン(PrizmaX)、白石隼也、秋月三佳、木野花らも出演する「母さんがどんなに僕を嫌いでも」は11月16日より東京・新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、イオンシネマほか全国でロードショー。
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