阿部サダヲ「30歳で売れるよ」背中押された一言に感慨、吉岡里帆や千葉雄大も登壇

「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」の公開記念舞台挨拶が、本日10月13日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、キャストの阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、ふせえり、田中哲司、監督の三木聡が登壇した。

昨日10月12日に封切られた本作。阿部は「今週公開される映画で期待度2位だったらしく。1位ではないのがこの映画っぽくていいなあって（笑）」と照れた様子で挨拶しつつ「原作ものが多い中、完全オリジナル脚本。そのあたりも期待して観ていただければ」と本作の公開を祝福する。

劇中では、吉岡扮する異様に声の小さいストリートミュージシャン・ふうかが、阿部演じるロックスター・シンから「逃げるな！」と熱いメッセージを受け取ったことで運命が変わっていく。それにちなみ、登壇者たちは背中を押された言葉にまつわるエピソードを発表することに。阿部は中学生の頃、小学校の同級生の母親から「阿部くんはさ！ 30ぐらいになったら売れるよ！」と言われた言葉を明かして「そのときはまだ役者目指してなかったけど、その後もどこか背中を押してくれていた。あと社会人のとき『辞表の書き方って本あるから、その通りに書け！』って言われたのにも背中を押されてました（笑）。今こうして主役やってるんですもん、びっくりですよね」としみじみ語る。

吉岡は劇中のセリフ「いいのいいの、ブライアン・イーノ！」を挙げて「観た人が『明日からまたがんばろう』という気持ちになれるのが顕著に表れている言葉だと思います」と回答。千葉は役者仲間から言われた「役じゃないときは本当に色気ないよね」という言葉を述べて「でも逆を返せば、役のときは多少色気が出てるんだと勝手に自信を持ったんですけど」と真剣な表情を浮かべる。「今回、出てますか？」と千葉が心配そうに問うと、共演者たちは口々に「出てる出てる！」「そうじゃなきゃこんなに（会場に）ファンいないよ！」と言いながら客席の熱心な千葉ファンたちを見回した。

続いて「最近テンションが上がった出来事は？」というトークテーマでは、阿部の「この映画を観た人に 『面白かった』って言われるとテンションが上がる」という一言をきっかけに、同様のエピソードが続々と出てくる。吉岡は村上健志（フルーツポンチ）がInstagramに投稿している「密着」シリーズにて、村上が本作を初日に観に行った様子をアップしたことをうれしそうに報告して「毎朝村上さんのインスタを見ては元気もらってるので、めちゃくちゃテンション上がりました！」と笑顔。すると阿部が「はんにゃの金田（哲）さんも面白いって言ってくれた！」と反応し、三木も地元が近いという石塚英彦（ホンジャマカ）からの感想をうれしそうに伝えた。

本作について、三木は「バカバカしいことにすごいエネルギーを使った映画」だと説明。ふせは「阿部さん、吉岡さん、千葉さんの普段は見られない姿が盛りだくさん」、田中は「個人的にうるっとしたのはキスシーン」とそれぞれ見どころを語る。阿部は「こんなに真面目にやったことはないです。ほぼアドリブもなく。そこにも注目していただきたいです」と改めて観客にアピールした。