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本作は、茶道教室に通い続けた約25年の日々をつづっている森下のエッセイ「日日是好日―『お茶』が教えてくれた15のしあわせ―」を映画化したもの。黒木演じる主人公・典子が茶道を通して生きる喜びに触れ、成長していくさまを描く。
9月15日に死去した樹木希林も、典子の茶道の師である“武田先生”役で出演している本作。登壇者たちはそれぞれ樹木への思いを語りだした。大森は「この映画で初めてお会いしたんですが、僕の財産になるんじゃないかと思った」と述べ、「僕はまだ若輩者なので、希林さんがどういうことを考えているのかなど全部はわかりませんでしたが、それを感じたいと思いながらやってました」と語る。黒木は「あまり言葉にできないと言いますか……」と考えながら、「人間としてカッコいいなと思うことが多かったです。自分が役者としてやらなければならないことはたくさんあるんだなと思いました」と回想。樹木に伝えたいことを問われると、黒木は顔を輝かせながら「初日迎えましたよー!って。たぶん、一緒にいると思うので」とほほえんだ。
完成した作品を自宅で鑑賞したという多部は「黒木さんと樹木さんが素晴らしくて。表現がすごいなと思って、それを捉えている大森さんもすごいなと思いました。いろんな『すごいな』を感じながらおうちで観ました」と語る。しかし「今回この場にいられてうれしいですし、すごい……」と、「すごい」を連発してしまい、黒木らと顔を見合わせて吹き出してしまう。呼吸を整えると「『すごいなー、すごいお二人だなー』と思いました。わたしの感じたたくさんの『すごいなー!』を皆さんがどう感じるのか楽しみです。見どころは、全部です」とアピールした。
鶴田は「原作を読ませていただいたときに、お茶を続けていくと自分の成長過程を鏡のように感じられるんだなと思いました。余裕がないときって今鳴ってる音が聞こえないとか、いろんなものに気付けないんですが、成長して初めてお湯が沸いている音や香りが鼻腔をくすぐるようになるんだ、ということが映画では感覚的に描かれていて、素晴らしい映画になったなと思います」と話す。「スタッフの中にお茶の経験者がいなくて不安だった」と明かした森下。「監督とプロデューサーにお茶のお稽古をしませんか、とお声がけして何度かやらせてもらったんですよ。完成した作品を観たら『わあ!ちゃんとお茶の映画になってる』と感動してしまいました」と述べた。
ここでマスコミ向けのフォトセッションが行われ、登壇者たちは樹木の全身を写したパネルとともに撮影に応じた。最後に黒木は「青春映画でもあり、家族の映画でもあり、人生の気付きに満ちた映画だと思います。全身で感じながら観ていただけたらと思います」とコメント。大森は「一人の女性が20歳から大人になっていく姿を、希林さんのように優しく観てくれたらうれしいです」と語る。そして「実は希林さんが怖くて仕方なかったんですが、あるときから愛を感じて大好きになったんです。この間は希林さんに膝枕をしてもらって寝る夢を見ました。本当に好きです!」と思いを明かした。
「日日是好日」は全国で公開中。
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- 「日日是好日」公式サイト
- 映画「日日是好日」 (@nichinichimovie) | Twitter
- 「日日是好日」予告編
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