カフカ原作「審判」坂東彌十郎が11年ぶりに映画出演決めた理由とは?予告編も公開

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フランツ・カフカの小説をもとにした「審判」の予告編が、YouTubeにて公開された。

「審判」

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「スターフィッシュホテル」のジョン・ウィリアムズがカフカの小説にサスペンス要素とブラックユーモアを交えて映画化した本作。東京で暮らす銀行員・木村陽介の身に降りかかる、理不尽で滑稽な出来事を描く。Kこと木村をにわつとむが演じた。

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予告編は、Kが自宅で目覚めると、部屋に見知らぬ男2人が佇んでいる冒頭シーンからスタート。さらにKが公園で遭遇する人形遣いの映像や、怪しげな学校の体育館を使った“裁判所”での場面も収められている。

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またこのたび、“殴る男”役で11年ぶりの映画出演を果たした坂東彌十郎、Kを弁護士のもとへ連れて行く叔父役の高橋長英、裏ですべてを牛耳る寝たきりの弁護士役・品川徹からコメントが到着。彌十郎は「私の父は若い頃映画の世界に身を置いておりましたし、私も還暦を過ぎて舞台以外の経験もしてみたくなりました。今回の『殴る男』という役にとても興味を持ったので初めての現代劇に挑戦してみることにしました」と出演の経緯を明かし、高橋は「小じんまりとしたあたたかい家庭的なクルーでの仕事は、予想した通り新鮮で楽しかった」と現場を振り返る。また品川は、カフカによる原作と本作を比較し「設定は現代の日本に置き換えられて、人間関係もすべて今の日本人になっていて、私のやる弁護士も老いぼれのベッドに寝たきりの老人でおかしなことを喋っている。最近老いぼれの老人は随分演じてきた私としては、この役をいちもにもなく引き受けざるを得ないではないか」と話した。

「審判」は6月30日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。

坂東彌十郎 コメント

私は役者になって約45年間の殆どを舞台役者として生きてきました。映像、ことに映画は2、3本しか経験がなく今回のお話をいただいた時少し躊躇した事を覚えています。
ただ私の父は若い頃映画の世界に身を置いておりましたし、私も還暦を過ぎて舞台以外の経験もしてみたくなりました。
今回の「殴る男」という役にとても興味を持ったので初めての現代劇に挑戦してみることにしました。
さてどうなりますことやら。

高橋長英 コメント

もう50年以上前に2年程在籍した大学の映画マニアの教授が何本目かになる映画を又撮るという。言語も文化も違う外国の人の作品創りという事で、好奇心と興味もあり、即お引き受けしました。小じんまりとしたあたたかい家庭的なクルーでの仕事は、予想した通り新鮮で楽しかった。
色々と発見もあった。出来あがった作品は残念ながら未だ拝見していないが、キット刺激的な驚きと発想に満ちているだろう。

品川徹 コメント

カフカの小説「審判」が元のオーソン・ウェルズ監督の映画も以前見た記憶があり、その不条理性に興味をもった。ジョン・ウイリアムズ氏がどのようにこの「審判」を料理したのかと思いながら脚本を読んでみると、大筋は変わらないのだが、設定は現代の日本に置き換えられて、人間関係もすべて今の日本人になっていて、私のやる弁護士も老いぼれのベッドに寝たきりの老人でおかしなことを喋っている。最近老いぼれの老人は随分演じてきた私としては、この役をいちもにもなく引き受けざるを得ないではないか。

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(c)Carl Vanassche (c)100 Meter Films 2018

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