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押見修造の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」映画化、南沙良と蒔田彩珠がW主演

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「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

押見修造のマンガ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が映画化。7月より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されるとわかった。

原作マンガは、押見が実体験をもとに描いた青春ストーリー。うまく言葉が話せないことに引け目を感じ、周囲と馴染めずにいる高校1年生・志乃と、音楽好きだが音痴な同級生・加代の交流を描く。加代とバンドを組むことで少しずつ変わっていく志乃だったが、そのバンドに彼女をからかった同級生の男子・菊地が参加することになる。

ダブル主演を務めるのは、ともに15歳の南沙良と蒔田彩珠。「幼な子われらに生まれ」に出演したnicola専属モデルの南が志乃役を、ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」や「三度目の殺人」に参加した蒔田が加代役を務める。劇中で蒔田は、クランクイン前に猛特訓したというギター演奏も披露している。そのほか萩原利久蒼波純渡辺哲山田キヌヲ奥貫薫らが出演を果たした。

メガホンを取ったのは、本作が長編商業映画デビュー作となる湯浅弘章。これまで林海象や押井守のもとで助監督を務めてきた湯浅は、押井が総監修を担当したオムニバス映画「真・女立喰師列伝」の一編「草間のささやき 氷苺の玖実」で商業映画デビューを果たしている。また、「百円の恋」の足立紳が脚本を手がけた。

この発表にあたり、小学生の頃から押見作品のファンだったという南は「志乃と加代、菊地それぞれが、その悩みを乗り越えようとする様子を見た時に感じられるものが必ずあると思うので、是非たくさんの方に観ていただきたいです」と、蒔田は「撮影が進んでいくにつれて、加代の気持ちが変化していくのと同じように、2人の距離感も、自分の気持ちも、どんどん変わっていきました」とコメント。湯浅は「10代のあの頃にだけ存在した感情。あの頃にだけ通用した感覚。危うくて紙一重な当時の彼らの気持ち。その一瞬一瞬を映し出した映画です」と、押見は「漫画以上に、まるで現実に起こったことをそのまま切り取ったような感触でした。志乃、加代、そして菊地の3人が、生々しく存在していると思いました」と話している。

南沙良 コメント

小学生の頃から押見先生の作品が大好きだったので、お話を頂いた日は嬉しさのあまり興奮してなかなか寝付けない反面、作品の世界観を崩してしまわないかと少し不安な気持ちになりました。ですが、こんなに早く主演をやらせていただけるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。他の人と違う部分やコンプレックス、劣等感、自分の嫌いなところなど、誰もが持っているような〈悩み〉や〈苦しみ〉。志乃と加代、菊地それぞれが、その悩みを乗り越えようとする様子を見た時に感じられるものが必ずあると思うので、是非たくさんの方に観ていただきたいです。

蒔田彩珠 コメント

志乃、加代、そして菊地。それぞれが自分の居場所を探しています。上手に感情を表に出せない志乃と、上手に人と接することができない加代。私は普段そんなに感情を表に出さないので、加代が感情的になるシーンは自分の奥底にあるものを表現するようで難しかったです。撮影が進んでいくにつれて、加代の気持ちが変化していくのと同じように、2人の距離感も、自分の気持ちも、どんどん変わっていきました。作品を通して、リアルな気持ちの揺れ動きが観てくださる方に伝わればいいなと思っています。

湯浅弘章 コメント

10代のあの頃にだけ存在した感情。あの頃にだけ通用した感覚。危うくて紙一重な当時の彼らの気持ち。その一瞬一瞬を映し出した映画です。南さん、蒔田さん、萩原くんの3人が体当たりで演じてくれたおかげで、今まで観たことのない荒削りで繊細で力強い作品になりました。いま10代の人たちにも、そしてかつて10代だった人たちにもぜひ観ていただきたいです。

押見修造 コメント

漫画以上に、まるで現実に起こったことをそのまま切り取ったような感触でした。志乃、加代、そして菊地の3人が、生々しく存在していると思いました。泥臭い青春映画でありながら、恥ずかしくなるほどキラキラしていて。そして、むせかえるような思春期のオーラに満ち溢れている。漫画を超えて、広く心に届く作品を作っていただいたことに感謝します。

(c)押見修造/太田出版 (c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

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