本日11月27日、「
本作はダイアン・アッカーマンのノンフィクション小説を、ニキ・カーロが映像化したヒューマンドラマ。ドイツ占領下のポーランド・ワルシャワで、自分たちの運営する動物園にユダヤ人を匿い300人もの命を救った夫婦の実話が描かれる。
主人公アントニーナを演じたほか製作総指揮も務めたチャステインは、今回が初来日。黒いドレスに身を包んで登場し、「以前から伺いたいと思っていた東京に初めて来ることができました。自分にとって本当に大切な作品とともに来日できたことがうれしい」と挨拶した。
チャステインはアントニーナという人物について「彼女はメディアに取り上げられるような武力を使うヒーローとは違い、武器を手にせず愛と思いやりと共感力で人を救うことができた。2017年を生きる我々にとってとてもよいお手本だと思いますし、ヒーローの再定義をしてくれています」と説明する。またポーランドでの撮影について「とてもエモーショナルな体験になりました。アントニーナが住んでいた家も動物園も訪れることができるようになっていて、その場に身を置くと重みをひしひしと感じました。アウシュビッツにも行きましたが、心をかき乱されました」と振り返った。
ハリウッドのプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ問題をTwitterで告発したチャステイン。そのことに関して記者に聞かれると「今はメディアがとても民主化していて、個々に自分の意見を発信できるプラットフォームを持っている。ワインスタインの件が公表されて、うやむやにならないようほかの女性も勇気を持って発信することができたのが、今回の問題を公にするきっかけになったと考えています」と見解を述べた。
最後にチャステインは「アントニーナは普通の人でありながら自分にできることのすべてをしました。自分自身や家族の命を危険に晒してまで自分が正しいと思うことのために行動し、300人以上の命を救った。その姿を見れば有名人でなくても、誰にでも世界を変えることができると感じてもらえると思う」「生きとし生けるものはすべて奇跡であり、宗教や人種の違いなどは関係なく、排他主義的な考えを恐れないという気持ち。とても今日的な映画だと思います」と力強いメッセージを伝えた。
「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」は12月15日より東京・TOHOシネマズ みゆき座ほか全国でロードショー。チャステインが主演した「女神の見えざる手」は全国で公開中。
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