アニメーション作品「
11月17日に全国で封切られた本作は、ゴジラなどの怪獣によって地球を追われた人類の逆襲を描く劇場アニメ3部作の第1弾。主人公ハルオ役の宮野は「男の子だったらみんな触れてきたものだったから興奮しました。これはものすごいことになるぞという期待の中、オーディションに向かわせていただきました。アニメ化と聞いたときはどうやるの?と思ったけど、ポリゴンさん(ポリゴン・ピクチュアズ)がやると聞いて、なるほど!と思いました」、ユウコ役の花澤は「宇宙規模で描くの!?と楽しみにしていました。でも自分が関わっている感覚があまりなかったんです。11月3日が“ゴジラの日”と決まった瞬間にも立ち合えたりして、今ようやく関われている実感が湧いてきました」と本作に携われた喜びを語った。
アニメ版ゴジラの制作が決定したのは3年半前。虚淵は「ゴジラは特撮でしょと思って。最初はお断りしようと思ったんです。でも極秘で庵野(秀明)さんが『シン・ゴジラ』を作っていると聞いて。たぶん『シン・ゴジラ』はこんな話になるかなって自分なりに予想して、そちらでやらなそうなゴジラネタだけ拾って作品にしようと思ってできたのがアニメゴジラです」と明かして観客を驚かせる。瀬下も当初は「アニメでゴジラは無理無理、絶対無理。だって、ゴジラですよ?」と言っていたようで、ゴジラに特別な思いを抱いていたことを伝えた。
一方の静野はゴジラについて「名前くらいしか知らなかった。ちょこちょこテレビでやってるのを5分だけとか10分だけとか……」と驚きの発言。しかし瀬下は「僕も虚淵さんも、作品の最終決定・判断は静野さんに預けました」と述べ、虚淵も「その通りです」と同意する。続けて瀬下は「静野さんは、僕らが超えられないゴジラの常識を超えてくれる。例えば打ち合わせで、『なんでゴジラは口から火を吐くんですか?』って質問したり」と述懐。虚淵は「ゴジラのゴの字も知らない人たちに向けても作らなきゃいけない。ゴジラを知ってる人間だけで作っちゃうと、そのお客さんを置き去りにしちゃうんです」と説明し、「まずネタを静野さんの前で話して、静野さんの顔が強張ったら『ヤベヤベ』と引っ込めていた」とエピソードを明かす。すかさず宮野は「ネタ見せする若手芸人みたい!」とツッコミを入れ、笑いを誘った。
イベントでは、2014年公開作「GODZILLA ゴジラ」の監督ギャレス・エドワーズからコメントが到着。「日本における私のお気に入りは2つ。ゴジラとアニメだ。これらがついに合体し、圧倒的なビジュアルを誇るアニメが誕生した」「ビジュアル的に息をのむほど素晴らしいアニメ、こんなゴジラは今まで見たことがない」とのメッセージがスクリーンに映し出されると、宮野と瀬下は大喜びで抱擁。花澤も喜びの声を上げ、会場から喝采が巻き起こった。
最後に宮野は「ハルオ・サカキという役を一緒に作らせていただき、僕は彼から人としてすごく大事なものをいただいた気がします。それを第1章で皆さんに観てもらったばかり。これから2章、3章と続くのが非常にうれしくて、ずっとお付き合いいただきたいです」と語り、イベントは幕を閉じた。
なお第2章のタイトルは「GODZILLA 決戦機動増殖都市」に決定。2018年5月に公開される。
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