TSUTAYAの新人発掘企画グランプリ決定、審査員・原田美枝子が参加者にエール

「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」の最終審査会が、東京・恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールで11月17日に開催された。

TSUTAYAが主催する本プロジェクトは、映像クリエイターと作品企画の発掘、育成を目的としたもの。プロ・アマを問わず60分以上の実写映像化が可能な企画書を募集し、受賞者に5000万円以上の製作資金や副賞を授与する。

本年は全268作品の中から、映像ディレクターの針生悠伺による企画「2/1イチブンノニ（仮）」がグランプリに。針生は「この作品を企画する前、仲間たちで同じコンセプトのショートフィルムを作っていました。そのあと自分に子供が生まれたことで、もっと命のことを深く考え、より愛のあるテーマにしなければいけないと思い、自分なりに磨き上げた大事な企画です」と作品に込めた思いを語り、「子供が成長したら見せられる作品になるようがんばって作りたいと思います」と制作に向けて意気込んだ。

2つある準グランプリのうち、Flimarks賞はウエダアツシの「モータープール（仮）」、GREEN FUNDING賞は片岡翔の「ザ・ドールハウス・ファミリー（仮）」が受賞。ウエダは「オリジナルで映画を作れる機会は若手にはなかなかないので、チャンスをいただいたと思ってがんばって撮影したいと思います」、片岡は「冒険的な企画だったので自信はなかったですが、評価をいただき、感謝しています。やりたいことを突き詰めて、面白い映画を作りたいと思っています」と喜びを口にする。また審査員特別賞には土橋章宏の「水上のフライト（仮）」が選出された。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEOの増田宗昭らのほか、本年は女優の原田美枝子も審査員に就任。原田は「スクリーンはすべてを映し出すということを自覚し、よりよい作品を作るために、皆さんには自分の人生を一生懸命に生きて、深く感じてほしいです。そのようにして脚本、そして映像を作れば、きっと深く心に届くものができると信じていますので、ぜひがんばってください」と参加者たちにエールを送った。

イベントには、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM2015」のグランプリ企画をもとにした監督作「嘘を愛する女」の公開を2018年1月20日に控える中江和仁も登場し、制作にまつわる秘話などを披露。また同作に出演した長澤まさみと高橋一生からサプライズでビデオレターが届き、会場は大いに盛り上がった。

TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017

グランプリ

「2/1イチブンノニ（仮）」/ 針生悠伺

準グランプリ（Flimarks賞）

「モータープール（仮）」/ ウエダアツシ

準グランプリ（GREEN FUNDING賞）

「ザ・ドールハウス・ファミリー（仮）」/ 片岡翔

審査員特別賞

「水上のフライト（仮）」/ 土橋章宏