アキ・カウリスマキ“難民3部作”第2弾が12月公開決定、コメントも到着

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アキ・カウリスマキの監督最新作「希望のかなた」が12月2日より日本公開されることがわかった。

「希望のかなた」

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「希望のかなた」ポスタービジュアル

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第67回ベルリン国際映画祭で監督賞に輝いた本作は、「ル・アーヴルの靴みがき」に続く“港町3部作”改め“難民3部作”の第2弾。フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドが、彼を雇い入れるレストランオーナーやその仲間たちと出会い、彼らの善意に救われていく。

「希望のかなた」

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カウリスマキは「私がこの映画で目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、ずうずうしい経済移民だと決めつけるヨーロッパの風潮を打ち砕くことです」とコメントしている。

なお本作は9月30日から開催される「国連UNHCR難民映画祭2017」の東京会場にて先行公開。10月2日の上映に合わせ、カーリド役のシェルワン・ハジの来日も決定している。

「希望のかなた」は、東京・ユーロスペースほかにて全国順次公開。

アキ・カウリスマキ コメント

私がこの映画で目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、ずうずうしい経済移民だと決めつけるヨーロッパの風潮を打ち砕くことです。
ヨーロッパでは歴史的に、ステレオタイプな偏見が広まると、そこには不穏な共鳴が生まれます。臆せずに言えば「希望のかなた」はある意味で、観客の感情を操り、彼らの意見や見解を疑いもなく感化しようとするいわゆる傾向映画です。
そんな企みはたいてい失敗に終わるので、その後に残るものがユーモアに彩られた、正直で少しばかりメランコリックな物語であることを願います。一方でこの映画は、今この世界のどこかで生きている人々の現実を描いているのです。

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(c)SPUTNIK OY, 2017

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「...目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、ずうずうしい経済移民だと決めつけるヨーロッパの風潮を打ち砕くことです」アキ・カウリスマキ“難民3部作”第2弾が12月公開決定 https://t.co/4GGzfE34CM

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