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松雪泰子、娘役・橋本愛&成海璃子の前で伝承の大切さ語る

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「古都」初日舞台挨拶の様子。左から新山詩織、葉山奨之、成海璃子、松雪泰子、橋本愛、伊原剛志、Yuki Saito。

「古都」初日舞台挨拶の様子。左から新山詩織、葉山奨之、成海璃子、松雪泰子、橋本愛、伊原剛志、Yuki Saito。

古都」の初日舞台挨拶が本日12月3日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの松雪泰子橋本愛成海璃子葉山奨之伊原剛志、エンディング曲を担当した新山詩織、監督のYuki Saitoが登壇した。

川端康成の同名小説をアレンジした本作は、伝統を守りながら京都で暮らす2人の女性と、その娘たちを軸にしたヒューマンドラマ。松雪が生き別れになった双子の姉妹、千重子と苗子の2役を演じ、橋本と成海がそれぞれの娘に扮している。

11月26日に、舞台となった京都で先行公開された本作。先行公開の初日舞台挨拶に参加したという松雪は「上映後のご挨拶だったんですが、皆さん温かい笑顔で受け入れてくださってうれしかったです。京都での撮影では濃密な時間を過ごさせていただきました」と述懐する。さらに、近代文学を現代風にアレンジした本作について「川端康成先生の文学に表現されている京都の美しさ、自然の豊かさや情緒、そしてそこに生きる人たちの純粋性がこの作品にもしっかりと流れていると思います」と魅力を語った。

「芯が弱い女の子」と自身の役を評した橋本は「自分も(役の)芯というものをつかまないまま、水の中にいるような感覚でやっていた。でも彼女が自分の経験の尊さに気づく瞬間があって、そこがいいなと思って演じていました」と撮影を振り返る。一方、自分を信じて外に出ていく少女・結衣を演じた成海は「自分を過信する時期やそのあとに現実を思い知ることはどんな人にもあるし、私も『あるなあ』と感じたので、この役をやりたいと思いましたね」とオファーを受けた理由を明かす。

千重子の夫で、橋本扮する舞の父親・竜助を演じた伊原は「いい着物を着せていただいて、きれいな奥さんとかわいい娘に囲まれて、顔も自然とニコニコしていると思います。お弁当もおいしくて、夜も時間があって京都の町で遊べて、なんの不服もありません」とコメント。「温故知新の気持ちで新しい『古都』を作ったつもり」と述べるSaitoは「原作には、失うべきでない日本人の心というものが凝縮して描かれている。それを現代版にすることで次の世代にバトンタッチできるような作品になればいいなと思い作りました」と作品に込めた思いを述べる。

Saitoの話に深くうなずいていた松雪は「日本人の精神性、文化の豊かさ、なくしてはいけない伝統産業を守ること、そしてそれを次の世代につなげていくことはすごく難しいですが、とても大事だと思っています」と噛みしめるように語った。

(c)公益財団法人川端康成記念會/古都プロジェクト

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