是枝裕和、V6岡田准一主演作の撮影振り返る「いい役者は身体能力が高い」

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トークイベント「是枝裕和監督と考える映画術『Road to the World』」が10月23日に東京・INTERSECT BY LEXUS - TOKYOにて行われ、是枝裕和とショートショート フィルムフェスティバル&アジアの代表を務める別所哲也が出席した。

「是枝裕和監督と考える映画術『Road to the World』」の様子。

「是枝裕和監督と考える映画術『Road to the World』」の様子。

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LEXUS SHORT FILMSのロゴ。

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「世界を意識したのはいつ?」という別所の質問に、是枝は「1本目(『幻の光』)から。無名の監督が無名の新人主演でという映画を、実は配給会社も決めずに予算も集まっていない中で撮っちゃったんですよ」とコメントし、「ふたを開ければ配給も決まらなかったし、お金も集まらなかった。ただたまたま(作品を)送っていたヴェネツィア国際映画祭から連絡がきて……」と続ける。別所が「無名の監督が“たまたま”で海外の映画祭に出品なんてことがあるんですか?」と驚くと、「テレビのディレクターをやっていたとき、ホウ・シャオシェンに取材する機会があって、この映画の企画のことを話したら『ヴェネツィアに持って行け』って。大好きな監督だったのでそのときからヴェネツィアしか頭になかった(笑)」と明かす場面も。

さらに是枝は「いい役者は身体能力が高いと思います」と述べ、「(いい役者は)画面の中で自分がどう見えているのか、どう見え方が変わるのかが画として見えている。岡田准一くんもそう。V6の踊りで覚えたんです。彼はほかのメンバーより遅れてグループに入ったから、自分が画面の中でどういるべきか徹底的に訓練した。『僕がカメラに合わせますから、カメラは自由に動いてください』と言われたんですけど、できあがると本当その通り。そういう人ばっかりじゃないけど、そういう役者ってたまにいるんです」と、「花よりもなほ」でタッグを組んだ岡田准一について語る。

最後に別所が「今後どのような映画を作っていきたいですか?」と尋ねると、是枝は「次回は法廷ものをやりたいと思います。現在脚本を書いており、構想中です」と答えてイベントを締めくくった。

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